張本智和の妹・美和、9歳で7月の国際大会出場決定 雄たけびは「ヨーッ!!」

スポーツ報知
精力的に練習を行う張本美和。急成長で初の国際大会出場も決めた

 卓球男子世界ランク10位の張本智和(14)=エリートアカデミー、仙台市出身=の妹・美和(9歳、東宮城野小4年)が急成長を遂げている。昨年7月に兄と同じ木下グループに所属し、今年1月に中国人女性コーチ・孫雪(そん・せつ)さん(26)のマンツーマン指導がスタート。自身初めて、7月開催の国際大会出場を決めた。将来の夢は、五輪での兄妹金メダルだ。

 ダイヤの原石がいよいよ輝き出した。張本美和は4月、昨年6位だった「ホープス(小6以下)ナショナルチーム選考会」で優勝。同月の「東アジアホープス大会 日本代表選考会」も1位通過し、東アジアホープス大会(7月21日~、中国)の切符を手にした。5月中旬に行われたホープスナショナルチームメンバー11人での総当り戦は10戦全勝。ジュニアサーキット大会(7月4日~、中国)出場も決めた。「もっともっと成長して、お兄ちゃんのように強くなりたい」

 父・宇(ゆ)さん、母・凌(りん)さんが卓球のコーチだったことから「気がついたら(競技を)始めていました」(美和)。3歳のときに初めて大会に出場し、いきなりの準優勝で周囲を驚かせた。小学1年時には、全日本選手権バンビの部(小2以下)で優勝し、その後2年連続で年代別大会に準優勝した。昨年7月には木下グループと所属契約を結び、今年1月から孫さんが指導に当たる。

 指導当初、集中力が欠けていた美和だが、縄跳びやランニングで体力をつけ、今では一日平均3時間半の質の高い練習にも音を上げなくなった。「美和の持ち味はドライブです。スピードと質、回転力は他の選手に負けない武器」と孫コーチ。母・凌さんは「昔は遊びの延長のようだったけど、今は卓球に対する考え方も取り組み方も変わってきた」と娘の成長に目を見張る。

 今年の目標は、7月27日に始まる全日本選手権カブの部(小4以下)での優勝。「練習はきついけど、強くなっている。絶対に勝つ」。兄・智和は「チョレイ!」の雄たけびで自らを奮い立たせるが「私は『ヨーッ!』です。緊張がほぐれ、『いくぞ!』という気持ちになる」。将来の夢は「世界の頂点に立つこと。いつか、お兄ちゃんと一緒にオリンピックで金メダルを取りたい」。杜の都の天才卓球きょうだいから目が離せない。

スポーツ

×