延岡学園、天皇杯辞退…高校バスケ審判への殴打問題

スポーツ報知

 バスケットボール男子の強豪・延岡学園高(宮崎)のコンゴ共和国人留学生が、試合中に審判を殴った問題を受けて同校は18日、23~24日に行われる天皇杯県予選を辞退することを明らかにした。

 延岡市内で会見を開き、佐藤則夫校長は「誠にゆゆしき事態。絶対にあってはならないことであり、指導力不足で多くの方にご迷惑をおかけした」と謝罪。関係者によると現在、バスケ部は活動を自粛しており再開のメドは立っていないという。

 7~8月の全国高校総体(愛知県)の出場や、暴力を振るった留学生と監督の処分については今後、宮崎県高体連や全国高体連との話し合いで検討される。早ければ19日に臨時会議が行われる予定で同日に処分が下される可能性もある。全国高体連の奈良隆専務理事は「許されることではない。特に(さまざまなスポーツで問題が続出して)部活動の在り方が問われている中、手を出したことは極めて遺憾」と話した。過去に類似の事件が起きたことはなく「学校や宮崎県連盟の判断を受けて(対応を)考えたい」と慎重な姿勢を示した。

 ◆男性審判員への殴打事件 17日の全九州高校大会男子準決勝、延岡学園―福岡大大濠の第4クオーター途中、延岡学園の留学生がファウルの判定に納得いかず、右手で男性審判員の顔面を殴打。審判員はコート上に倒れ込んで動けず。口を10針縫うけがを負い救急車で病院に運ばれた。大会が開かれた長崎県警大村署は留学生と監督を任意で事情聴取。留学生は署内で審判員に謝罪し、審判員も被害届は出さない方針という。

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