桃田賢斗、3年ぶりジャパンOPに「一球一球、覚悟を持って決めたい」

スポーツ報知

 バドミントンのジャパン・オープン(OP、9月11~16日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)の開催概要発表会見が19日、都内で行われた。今大会から、会場が20年東京五輪の舞台に変更。アリーナの天井の高さや空調が生む風はシャトルの動きを左右するため、本大会の感覚をつかむ上で貴重な機会となる。男子単で初Vに挑む桃田賢斗(23)=NTT東日本=は「天井の高さや風など、試合に影響する部分も確認したい」と見据えた。

 桃田は16年4月に違法賭博問題が発覚し、約1年間の出場停止処分を受けた。「去年は観客席で見て、あの舞台で戦いたいと思った。いろいろな方のお陰で復帰できた。一球一球、覚悟を持って決めたい」と3年ぶりとなる今大会に懸ける思いは強い。会場がある東京・調布市は、所属するNTT東日本が練習拠点を置く“地元”でもあり、「市民の皆様を活気づけられるようにしたい」と思い描いた。

 今後はマレーシアOP(26日~)、インドネシアOP(7月3日~)を転戦し、来月末は世界選手権(中国)に臨む。活躍を続ければ、現在11位の世界ランクも1ケタ台に復帰してジャパンOPを迎えられる。「目標は優勝。感謝を胸に一戦一戦頑張りたい」。感謝の気持ちを結果で示す決意だ。(細野 友司)

 ◆シャトルと風の影響 ガチョウやアヒルの羽根などを用いるシャトルの重さは4・74~5・50グラムと規定されており、空調の影響を受けやすい。向かい風が吹くとスマッシュのスピードが下がって飛距離も落ちることから、追い風が有利。14年仁川アジア大会では、韓国との男子団体準々決勝(2●3)で日本に不利な(常に向かい風を吹かせる)空調操作があったとする疑惑も取り沙汰された。

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