ソフト日本が2連勝 主砲・山崎早紀が勝ち越し2点タイムリー

スポーツ報知
日米対抗第2戦で決勝打を放ち、お立ち台に上がった山崎早紀

◆ソフトボール日米対抗第2戦 日本6―3米国(21日・シェルコムせんだい)

 日本が期待の右の大砲の一振りで2連勝だ。同点の5回1死二、三塁から、3番・山崎早紀(26)=トヨタ自動車=が勝ち越しの2点適時打。この回打者一巡、一挙4点の猛攻を導き、3年連続の大会勝ち越しを決めた。

 初球が勝負だった。山崎が相手先発左腕のゴーリーの速球を、詰まりながらも右前へ落とした。「監督からどんどん行け、と。甘い球を見逃さない気持ちだった」。今季の日本リーグでは11試合で3割5分1厘。4本塁打、12打点と目下“2冠王”でもある。1点リードの3回には左翼を守る自身のタイムリーエラーで同点とされたが、ミスも帳消し。初戦に続き、3番に据えた宇津木監督の抜てきに応えた。

 16年の世界選手権で代表入りしたが、力を出し切れずに昨年は落選。加えて秋のリーグ戦で死球で左手首を骨折し、失意の1年となった。「もう代表には入ることはできないと思っていたので、名前を呼ばれてまずは驚いた」と言う。宇津木監督には再招集に迷いはなかった。「軽く振って、逆回転のスピンをかけてボールを飛ばせるのが素晴らしい。あまり2年前は(代表では)よくなかったが、勝負師なのできっとリベンジしてくれる」

 東京五輪へチーム内の競争はここから本格化するが、今度こそ代表の座は手放さない。「やれることはたくさんあるので、レベルアップしたい。主軸? そうですね。任されるようにやっていきたい」。金メダルへの切り札に、26歳が名乗りを挙げた。

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