杉田、全仏準V世界7位のティエムをストレートで撃破

スポーツ報知

◆男子テニス ゲリー・ウェバーOP ▽シングルス2回戦 杉田祐一2(6―2、7―5)0ドミニク・ティエム(20日、ドイツ・ハレ)

 男子テニスで世界ランク52位の杉田祐一(29)=三菱電機=が金星を挙げた。ドイツ・ハレで行われたゲリー・ウェバー・オープン2回戦で全仏準優勝の世界7位、ドミニク・ティエム(24)=オーストリア=にストレート勝ち。一度もブレイクを許さず、8強入りを果たした。準々決勝では予選勝者の同109位、デニス・クドラ(米国)と対戦する。

 杉田が最後まで強気で金星を挙げた。第2セット6―5の40―40で212キロのサービスエースを決め雄たけび。大観衆の前で「人生の中で最高と言っていいほど、いい試合ができた」。最初の4ゲーム連取でつかんだ流れを離さず。全仏で錦織圭を破るなど勝ち進み準優勝したティエムに、攻撃する余地を与えなかった。

 昨春に躍進し6月のアンタルヤ・オープン(芝)でツアー初優勝を果たしたが、今季は絶不調。ツアー下部大会含め全仏まで9大会連続初戦敗退を喫し、長所である思い切りの良さを見失った。「みんなが心配するから、どれだけ負けているかと思ったら本当に(心配されるほど)負けていた」と自嘲ぎみに笑うしかないどん底だった。

 前週から得意の芝シーズンに入り、待望の白星を挙げて復調の兆しが見えた。将来のNO1候補を打ち破り「フラット(平たん)な弾道でフルスイングでいくことを相手は一番嫌がる。これが僕の生きる道」と再確認できた。7月2日開幕のウィンブルドン(英ロンドン)に向けて自信を深めていく。

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