【坂田正彰の目】日本のジョージア完封は評価できる…前半から速くボール動かせ

スポーツ報知

◆ラグビー国際テストマッチ リポビタンDチャレンジカップ2018第3戦 日本代表28―0ジョージア代表(23日・豊田スタジアム)

 日本代表がスクラム自慢のジョージア代表に28―0で完勝した。9―0の後半9分、スクラムからプレッシャーをかけ最初のトライをゲット。守備でもプレッシャーをかけ続け反撃の余地を与えなかった。アジア勢以外からの完封勝利は15年8月のウルグアイ戦(40―0)以来2度目。

 日本の完封勝利は非常に評価できる。フィジカルの強いジョージア相手に当たり負けしていなかったし、ディフェンスラインの上がるスピードも速かった。相手を前で止めるんだという意識が伝わってきた。攻撃でも後半、ターンオーバーから速攻でトライを挙げるなど良さが出ていた。

 気になった点もある。セットプレーは安定していたが、新しく入った選手がスクラムで早く組もうと焦り、反則をとられるなど、もったいない場面があった。控えFWの出場時間をもっと増やし、経験を積ませた方が良い。

 SO田村は相手がFBの位置に2、3人いるときでも蹴っており、もっと下がらせてから蹴った方が有効だと感じた。前半はキック合戦になってしまった。

 ジョージアは集中力がなく6割ぐらいの出来。日本はあと2、3本トライを取れていた。W杯本番を見すえて後半のような速くボールを動かすゲームを、前半からしてほしい。(元日本代表フッカー)

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