しずちゃん「村田さん、かっこいい」…病床の梅津トレーナーに金メダル

2017年5月19日11時0分  スポーツ報知
  • 村田にエールを送る南海キャンディーズの山崎静代(カメラ・小泉 洋樹)
  • 12年の全日本女子選手権、優勝した山崎の頭を笑顔でなでる梅津トレーナー

 20日にWBA世界ミドル級暫定王者(1位)のアッサン・エンダムと王座決定戦に臨む同級2位・村田諒太。お笑いコンビ・南海キャンディーズの「しずちゃん」こと山崎静代(38)が村田の素顔を語った。18日にはトリプル世界戦(報知新聞社後援)の調印式が行われ、村田やWBC世界フライ級1位・比嘉大吾、同ライトフライ級4位・拳四朗らが出席した。

 山崎はアマボクサーとして2012年ロンドン五輪を目指したが、予選で敗れ出場できなかった。合宿で一緒に練習した村田は金メダルを獲得。山崎が15年に現役引退してからも、2人の交流は続く。

 「村田さんは世界戦、勝つと思う。試合を見るたびに成長している。昔はもっとジャブを使えばいいのにと思ったけれど、今は使い方がうまい。体の柔らかさも感じる。偉そうな言い方ですけど」

 山崎のほうが7歳上だが「ボクシングでは大先輩だから」と敬意を込めて「村田さん」と呼ぶ。「いつも私に名言を残してくれる。ニーチェとか哲学が好きで勉強になる」という。五輪出場の夢が破れた山崎に、さらなる悲しみが襲ったのは13年のこと。ボクシングの恩師で専属トレーナー・梅津正彦さん(享年44)ががんで亡くなった。

 「亡くなる1か月くらい前、村田さんに連絡したらすぐにお見舞いに来てくれた。翌日は金メダルを持ってきて、梅津さんの首にかけて元気づけていた。当時、私はロンドンの次、リオ五輪を目指そうと思っていた。村田さんは『しずちゃんはメダルに触らないでください。リオで触るから』と。励まされた。そんな名言をサラっと言えちゃう。かっこいいんですよ」

 お笑いのプロの山崎が「笑いのセンスは私よりある。めっちゃ面白い人」と評する。村田が披露するアマボクシング関係者のモノマネは“名人芸”で「めちゃくちゃ似てるんですよ。相手を細かく見る感覚が研ぎ澄まされているんでしょうね」。この洞察力がボクサー・村田の強みとみている。

 リオ五輪も断念し引退した直後、率先して「お疲れさま会」を開いてくれた村田に感謝は尽きない。今回の世界戦当日は地方で仕事だが、順調な調整ぶりはニュースで逐一チェックしている。「金メダルもそうだったけど、想像もつかないすごいことを起こしてくれる人。世界チャンピオンになって、行けるところまで行ってほしい」と長期防衛も期待した。(特別取材班)

 ◆山崎 静代(やまさき・しずよ)1979年2月4日、大阪・茨木市出身。38歳。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。2003年に山里亮太と南海キャンディーズを結成しボケを担当。07年からボクシングを始める。女子ボクシングが初めて実施された12年ロンドン五輪出場を目指したが、予選の世界選手権ミドル級(75キロ以下)3回戦で敗退。15年に引退した。

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