具志堅会長、王者200グラム超過に激怒!世界戦に水差された

2017年5月20日6時0分  スポーツ報知
  • 計量をパスしポーズをとる比嘉(右は具志堅氏)
  • 比嘉の対戦相手のエルナンデスは、ブリーフも脱いで計量に臨むも王座剥奪となった

 ◆報知新聞社後援 プロボクシングトリプル世界戦 ▽WBC世界フライ級タイトルマッチ 王者・ファン・エルナンデス―同級1位・比嘉大吾(20日、東京・有明コロシアム)

 トリプル世界戦(報知新聞社後援)の計量は19日、都内で行われ、5選手が一発パス。エルナンデスが200グラム超過して王座を剥奪され、同級1位の比嘉大吾は勝てば新王者となる。

 王者の心は完全に折れていた。挑戦者の比嘉はリミットの50・8キロで一発パスしたが、全裸で臨んだエルナンデスは200グラム超過の51キロ。2時間以内なら何度でも再計量ができたが、わずか30分で会場に戻った。服を着たまま体重計に乗ろうとしたばかりか、関係者によると「水を飲んだ」と減量を諦め、1回目より増える始末。「時差と長旅で体力が限界に来ていた」と顔をしかめ、この時点で王座剥奪を宣告された。

 エルナンデスが前王者となったことで、試合は変則タイトルマッチとして実施され、比嘉が勝てば新王者に、それ以外の場合は空位となる。王座に就くために勝利が必要な状況は変わらないが、初の世界戦に水を差された比嘉陣営は怒りが収まらない。具志堅用高会長(61)は「世界タイトルマッチなんだから。王者はしっかり体重を落として、必ずクリアしなきゃいけないんだよ」と自覚を欠いた相手を厳しく批判した。

 エルナンデス側には当日の非公式の計量で10ポンド(約4・5キロ)を超過しないよう通達されたが、限界まで減量していない分、体力面や体重差で比嘉のハンデが大きくなる可能性もある。ジム初の王者誕生を目指す具志堅会長には苦い過去もある。06年WBC世界ライトフライ級暫定タイトルマッチで、嘉陽宗嗣が同様に暫定王座を剥奪されたワンディ・シンワンチャーに敗れているのだ。

 ただ、比嘉に動揺は見られない。「自分が良ければいい」と相手の失格を見届けることなく会場を去った。日本人初の13戦全勝全KOでの世界奪取へ、心置きなくステーキを平らげ、英気を養った。(林 直史)

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