“徳山2世”木村テミン、世界王者へ第一歩…西日本新人王決まる

2017年9月17日22時50分  スポーツ報知
  • 三賞に選ばれた(左から)敢闘賞の木村テミン、MVPの安達陸虎(りくと)、技能賞の諏訪亮

 西日本新人王戦決勝が行われ、スーパーフェザー級(58・9キロ以下)は、元世界王者・徳山昌守氏(43)に勧められてボクシングを始めた木村テミン(21)=グリーンツダ=が、最終4回の逆転TKOで平野泰我(21)=大星森垣=を破った。“徳山2世”が、先輩も歩んだ新人王から世界王者へのチャンピオンロードを駆け出した。全12階級の優勝者は、西軍代表決定戦(11月12日・エディオンアリーナ大阪第2競技場)に駒を進めた。その勝者は、全日本新人王戦(12月23日、東京・後楽園ホール)に出場する。

 ▽西日本新人王戦決勝 スーパーフェザー級4回戦 〇木村テミン(TKO4回2分15秒)平野泰我●

 “徳山2世”木村が、逆転TKOで打撃戦を制した。プロ4戦目で初対戦の左構えの平野に1、3回にダウンを奪われた。だが、最終4回。「判定では勝てない」と開き直り、新人王戦らしい激しい打ち合いを挑んだ。強烈なボディー打ちでひるませ、一気に顔面へラッシュ。レフェリーストップを呼び込み、雄たけびをあげた。「初めてダウンしたけど焦りはなかった。負けてたまるかと思った」。敢闘賞にも選ばれ、胸を張った。

 韓国籍で本名は金大敏(キム・テミン)。大阪朝鮮高時代はサッカー部の守備的MFで活躍したが、卒業後は目標を失い、地元の大阪・鶴橋でケンカに明け暮れた。

 「持て余している力でボクシングに打ち込め」。引退後に鶴橋で焼肉店を営んでいた徳山氏が見かねて、旧知の木村に救いの手をさしのべた。WBC世界スーパーフライ級王座を計9度防衛した元王者は、自身がデビュー当時に所属したグリーンツダジム(本石昌也会長)に木村を預けた。「ケンカでもボクシングでも誰にも負ける気はしない」。路上からリングへ戦いの場を移した木村は、めきめき頭角を現した。

 17日は徳山氏の43回目の誕生日だった。人生を変えてくれた先輩は所用で来場できなかったが、木村は「いいプレゼントができたので早速、報告する。徳山さんと同じ全日本新人王から世界王者というコースを狙う」。95年度にフライ級で全日本新人王を獲得し、2000年に世界王者となった徳山氏。この日で通算4勝(3KO)とした木村が、同じく栄光への道を進む。(田村 龍一)

 ◇西日本新人王 ▽ミニマム級 井上夕雅(尼崎亀谷)▽ライトフライ級 中村圭吾(フュチュール)▽フライ級 白石聖(井岡)▽スーパーフライ級 諏訪亮(真正)▽バンタム級 徳山洋輝(千里馬神戸)▽スーパーバンタム級 下町俊貴(グリーンツダ)▽フェザー級 本橋遼太郎(本橋)▽スーパーフェザー級 木村テミン(グリーンツダ)▽ライト級 小西帝土(井岡弘樹)▽スーパーライト級 宮本康平(京拳)▽ウエルター級 安達陸虎(井岡弘樹)▽ミドル級 徳山純治(真正)※三賞は最優秀選手賞が安達、技能賞が諏訪、敢闘賞が木村。

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