井岡一翔、進退明言せず異例の王座返上…大みそか興行キャンセル

2017年11月10日5時20分  スポーツ報知
  • 本人不在で王座返上が発表された井岡一翔

 井岡ジムは9日、3階級制覇のWBA世界フライ級王者・井岡一翔(28)=井岡=が、同日付で5度防衛した王座を返上したと発表した。世界王者が階級転向や引退など、進退を明言せずに王座を返上するのは極めて異例。

 10月中旬に井岡と面談した、父でプロモーター兼トレーナーの井岡一法会長(50)がこの日、大阪市内の同ジムで会見し、現役続行か引退かについて「本人次第」と話した。年内にも井岡本人が進退を表明するとみられる。

 井岡が進退を明言しない異例の形で、王座を返上した。4月23日に大阪で同級2位・ノクノイ(タイ)に判定勝ちし、5度目の防衛を果たした。具志堅用高氏の国内最多となる世界戦勝利数14に並び、記録更新の期待も高まる中、一転、引退の可能性まで浮上した。V5戦を終えてから半年以上、同ジムで本格練習をしていない。恒例となっていた大阪での7年連続となる大みそか興行で、同級1位のアルチュム・ダラキアン(ウクライナ)と対戦予定だったが、主役不在のため興行自体がキャンセルとなった。

 この日の会見に井岡本人は不在。一法会長は「大みそかには準備が間に合わないので返上する。残念。結婚してコンスタントに練習ができていない。(前試合から)時間が空きすぎた」。井岡は交際していた歌手・谷村奈南(30)と5月17日に結婚。その後は都内を生活拠点としているため、練習拠点の大阪で実戦トレーニングができていない。今後について、一法会長は「(井岡は)スイッチが入ったら早い。だが、モチベーションが上がらないなら引退せざるを得ない。二つに一つ」と話し、最終決断は「本人次第」とした。

 井岡が進退について、どう考えているかは不透明だ。最近は都内のジムで練習しているとの情報もあり、年内にも本人が意思表示をすると見られる。具志堅氏のまな弟子であるプロ14戦全KO勝ちのWBC世界同級王者・比嘉大吾(22)=白井・具志堅S=は、10月の初防衛直後のリング上から対戦オファーを出してきた。現役続行か引退か、3階級王者・井岡の決断が待たれる。(田村 龍一)

 ◆井岡 一翔(いおか・かずと)1989年3月24日、大阪・堺市生まれ。28歳。興国高で高校タイトル6冠。東農大中退。2009年4月、プロデビュー。10年10月、日本ライトフライ級王座獲得。11年2月、WBC世界ミニマム級王座奪取。12年6月、WBA世界同級王者・八重樫東(大橋)との、日本初の複数団体王座統一戦で判定勝ち。同12月、WBA世界ライトフライ級王座を獲得し2階級制覇。15年4月、同フライ級王座を奪取し3階級制覇。身長165センチ。右ボクサーファイター。プロ通算22勝(13KO)1敗。叔父は元世界2階級王者の井岡弘樹氏(48)。

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