内藤律樹、父・カシアス内藤会長と同じ東洋太平洋王座獲得

スポーツ報知
タイトルを奪取し、父カシアス内藤 とベルトを手に喜ぶ内藤律樹(カメラ・川口 浩)

◆プロボクシング▽東洋太平洋スーパーライト級王座決定戦12回戦 ○同級2位・内藤律樹(E&Jカシアス) TKO9回1分14秒 同級1位ジェフリー・アリエンザ●(フィリピン)(内藤は新王者)(13日・後楽園ホール)

 東洋太平洋スーパーライト級2位・内藤律樹(26)=E&Jカシアス=が新王者に輝いた。同級1位ジェフリー・アリエンザ(27)=フィリピン=との王座決定戦で9回1分14秒TKO勝ち。15年12月に日本スーパーフェザー級で4度目の防衛に失敗して陥落したが、元東洋・日本ミドル級王者の父・カシアス内藤会長(68)と同じ東洋太平洋王座を手にした。内藤の戦績は19勝(7KO)2敗、アリエンザは16勝(10KO)7敗1分けとなった。

 父と喜びを分かち合った。内藤は序盤から的確にジャブを当て、冷静に試合を展開。しつこくボディーを入れ続け、9回の連打でレフェリーがストップをかけた。「小さいジムだけど、(東洋のベルトは)2本目だからいいっすね。俺が転んだらジムが暗くなる」と、父の隣で報道陣の笑いを誘った。

 親子で日本、東洋の王座になるのは、WBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(25)、父の寺地永(ひさし)氏に続いて2例目。カシアス会長は「並んでくれてうれしい。幸せだよ。(世界挑戦への)幅が広がる」と目を細めた。

 昨年、律樹は減量苦で階級を2つ上げた。目指すは父が届かなかった世界王者。「俺に先はない。あとは見送るだけ」と話す父に対し「これはステップ。世界に行くために(課題を)もっと詰めていきたい」。親子の挑戦は続く。(浜田 洋平)

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