村田諒太が占う…比嘉大吾君、好戦的挑戦者が嫌になるまで強い一発打て

スポーツ報知
比嘉(左)の世界戦について語った村田

◆プロボクシング WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦 王者・比嘉大吾―同級9位モイセス・フエンテス(4日・沖縄県立武道館)

 WBC世界フライ級王者・比嘉大吾が、4日に元世界2階級制覇王者モイセス・フエンテスと2度目の防衛戦を行う。午後8時からフジテレビ系で全国生中継される一戦は、WBA世界ミドル級王者・村田諒太(32)=帝拳=がゲスト解説。比嘉のV1戦と同じ昨年10月22日に行われた世界戦で新王者となった村田が、地元・沖縄で15連続KO勝利の日本タイ記録を狙うハードパンチャーのV2戦を占った。

 ―両者の特徴は。

 「比嘉君は超攻撃型選手。パンチ力もあって魅力的。フエンテスは好戦的でいい選手だなというイメージですね。(比嘉が勝つには)頭を振ってガードを固めた上で、前に圧力をかけてあの強打を打ち込むこと。相手が嫌になるまで打つ。一発が強いので、そのスタイルでやるだけです。そしたら勝てる。あれだけKOが取れるのも手数が多いから」

 ―見どころは。

 「15連続KOの日本記録。記録達成の瞬間は必然的に感動が生まれるし、印象に残りやすい。あとは、ボクサーは地元で負けるというケースが結構ある。具志堅(用高)さんもだし、山中(慎介)先輩もネリに京都でね。地元の重圧で鬼門とされる。しかも、沖縄出身の浜田剛史さんらが持つ15連続KOに並ぶ試合。重圧を乗り越えての日本記録なので、ドラマチックで物語がある」

 ―記録を意識するのは精神的にいいこと?

 「記録はいや応なしに気になる。それはもう絶対に。僕も気になったし、それとは切って離して考えようと努力をする。だけど、比嘉君は狙うと公言したほうが楽かもしれない。彼はそういうタイプだし、狙っているくせに狙っていないというと、心が変な状況になるから、狙うというスタイルでいい。あとはリングで思う存分暴れてくれたら、KOしてくれると思う」

 ―比嘉の性格は。

 「非常に明るくて打ち解けやすいので、僕も心を開ける。それが彼のいいところ。かわいいしね(笑い)。リングに立つと、獣みたいな顔で襲いかかってくる。その差がまたいい。それも今回の見どころです」

 ―自身も4月15日に初防衛戦(神奈川・横浜アリーナ、報知新聞社後援)がある。

 「あそこ(解説席)に行くと、リングに上がる時の緊張感を思い出せる。だから、次の試合に向けて『この緊張感で試合をするんだぞ』『ここにお前も立つんだぞ』という気持ちになれる。僕も日本を盛り上げていけたらって思いますよ」

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