末吉大、8回カミソリパンチで初防衛

スポーツ報知
8回、右アッパーを決める末吉(右)

◆報知新聞社後援 プロボクシングダイナミックグローブ ▽日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦 ○末吉大(8回2分25秒 TKO)大里拳●(3日、東京・後楽園ホール)

 日本スーパーフェザー級王者・末吉大(27)=帝拳=が、同級1位・大里拳(23)=大鵬=を8回2分25秒、TKOで下し初防衛に成功した。3回に大里の右のクロスでダウンを奪われたが、左ジャブで冷静にポイントを稼ぎ、8回終盤に挑戦者の左まぶたを有効打で切り裂く右ストレートをさく裂。大里を試合続行不能に追い込み、ベルトを死守した。末吉の戦績は17勝11KO1敗。大里は13勝4KO2敗1分け。

 末吉は挑戦者の左まぶたから鮮血が飛び散る強烈なカミソリパンチで仕留めた。「スパッと切れるように入った」という右ストレートでレフェリーストップに追い込んだ。3回に「不注意でもらった」という大里の右のクロスでダウンを奪われたが「焦りはなかった」。距離をあけて突く得意の左ジャブでさばいてポイントを重ね、5回終了時の公開採点では3人のジャッジから2ポイント差での支持を得た。

 試合内容は「自己採点で50点」と王者。「上(世界)に行くにはまだまだ」と猛省した。ちなみに初詣で引いたおみくじは「末吉でした」。「だれもが認める絶対的な強さをつけるのが課題です」と気を吐いた。

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