八重樫、Sフライ級に転向し再起戦「厳しいと思うところに挑戦していく」

スポーツ報知
再起戦に向け練習を公開した八重樫は、鋭いパンチを繰り出した(カメラ・森田 俊弥)

 プロボクシング元世界3階級制覇王者の八重樫東(34)=大橋=が、3月26日に東京・後楽園ホールで再起戦を行うことを、横浜市内の所属ジムが10日、発表した。IBF世界ライトフライ級王者だった昨年5月、暫定王者メリンド(フィリピン)との統一戦で1回TKO負けで王座から陥落して以来、10か月ぶりの試合。インドネシアのフライ級王者フランス・ダムール・パルー(34)と、スーパーフライ級10回戦を行う。

 昨年10月に現役続行とスーパーフライ級転向を表明した八重樫は、「楽しみよりも不安が大きいが、厳しいと思うところに挑戦していくのが面白い」と、静かな口調で決意を口にした。大橋秀行会長(52)は「スパーリングを見ても、以前より強くなっている」と期待した。

 25日に35歳になるベテランは、再起戦の先に日本男子初、世界でも17人しかいない4階級制覇を見据える。「(4階級制覇を)懸ける立ち位置にいかないと。厳しい道」としながら、「漠然と(現役を)続けるのとは違う。やるからには意味がある」と意欲。今後はWBO世界フライ級王者・木村翔(29)=青木=ともスパーリングする予定。「心配している方を安心させて、次の期待を抱いていただけるような試合にしたい」と、表情を引き締めた。

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