粟生、涙の2年10か月ぶり再起!因縁のディアスに勝利も狙いすぎ反省

2018年3月2日6時0分  スポーツ報知
  • 勝利者インタビューで涙を見せる粟生
  • 4回、ディアス(左)にパンチを浴びせる粟生

 ◆報知新聞社後援プロボクシング・ダブル世界戦 ▽8回戦 ○粟生隆寛(判定)ガマリエル・ディアス●(1日、両国国技館)

 元世界2階級制覇王者・粟生隆寛(33)=帝拳=が2年10か月ぶりの再起戦で涙の勝利を挙げた。2012年10月にWBC世界スーパーフェザー級王座を奪われたガマリエル・ディアス(37)=メキシコ=に3―0の判定勝ちをおさめた。粟生の戦績は28勝(12KO)3敗1分け1無効試合。

 勝利のリング上で、粟生はこみ上げるものを抑えきれなかった。「試合も出るか分からない僕を応援してくれたので」と涙の理由を説明した。試合は3回に強烈なワンツーでダウンを奪ったが、相手の左フックや右を不用意に被弾する場面もあった。「『帰ってきた』と胸を張れる試合ではなかった」と苦笑いを浮かべた。

 15年5月1日、米国でのWBO世界ライト級王座決定戦で体重超過をおかしたレイムンド・ベルトラン(メキシコ)に2回KO負け(相手のドーピング違反で無効試合に)。さらに同年11月に再起戦に臨む予定だったが、左足関節腓骨(ひこつ)筋腱(けん)脱臼のため欠場。手術も受けた。

 気持ちが折れかけることもあったが、支えになったのは周囲の言葉だった。「励ましの言葉がなかったら、やってこられなかった」と感謝した。今後は「(出来が)ブランクの影響か今の実力なのかを見極めなくてはいけない」と謙虚に話したが、時計の針がまた進み始めたことは間違いない。ここから新たな道が始まる。

 ◆粟生 隆寛(あおう・たかひろ)1984年4月6日、千葉県生まれ。33歳。千葉・習志野高で高校6冠を達成。2003年プロデビュー。07年に日本フェザー級王座を獲得(3度防衛)。09年3月に2度目の世界挑戦でWBC世界フェザー級王座を獲得。10年11月にWBC世界スーパーフェザー級王座を奪取し、2階級制覇を達成。12年10月のV4戦で敗れ、王座陥落。身長168・5センチの左ボクサーファイター。

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