高山勝成がアマ登録求める署名をJOCへ提出 橋本聖子副会長からエール

スポーツ報知
自身のアマ登録を求める約2万5000人分の署名をJOC橋本聖子副会長に提出した高山勝成

 20年東京五輪出場をめざし、昨年4月にプロを引退した元主要4団体世界ミニマム級王者・高山勝成(34)=名古屋産大=が7日、都内で弁護士らを伴い、自身のアマ登録を求めて集めた約2万5000人分の署名を日本オリンピック委員会(JOC)・橋本聖子副会長(53)に提出した。国内アマを統括する日本ボクシング連盟・山根明(78)の方針により、日本で認められていないプロ経験者のアマ登録を橋本副会長に訴えかけた。

 高山はこの日、帰阪後に同連盟の大阪事務局も訪問。署名提出を申し出たが、責任者不在との理由で、受け取りを拒まれた。大阪市内で報道陣に対応した高山は「皆様の気持ちが乗った署名に勇気とパワーをいただいた。橋本副会長から『JOCとして見守っていく、頑張って下さい』という言葉をいただいた」と前を向き、「(同)連盟には、再び出向きたい」とした。

 2月には、国際ボクシング協会(AIBA)の組織統治や不可解判定を問題視した国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が、東京五輪でのボクシング除外の可能性を示唆。だが、高山は「東京五輪へ向けてコンディションを仕上げていくことに変わりはない。いちアマ選手として予選から勝ち抜くつもりだ」と揺るぎない意思を示した。

 国際ボクシング協会(AIBA)は2016年6月、臨時総会において、プロの五輪出場を解禁。その際には山根会長も賛成票を投じていた。だが、同会長は日本国内では「国によって事情がある」として、現在も元プロの高山のアマ登録を認めていない。

 海外では16年夏のリオ五輪に、村田諒太(帝拳)に昨年10月の世界戦で敗れてWBAミドル級王座を奪われたアッサン・エンダム(フランス)が母国カメルーン代表で出場(1回戦敗退)するなど、複数のプロ選手が五輪のリングに立っている。高山の東京五輪予選出場へ今後、JOCや日本ボクシング連盟、さらにはIOCの動きが注目される。

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