村田諒太、38歳ベテラン対策に高速右フック

スポーツ報知
スパーリングで力強いパンチを打ち込む村田(右)

◆報知新聞社後援プロボクシング・ダブル世界戦 ▽WBA世界ミドル級タイトルマッチ 王者・村田諒太―同級8位・エマヌエーレ・ブランダムラ ▽WBC世界フライ級タイトルマッチ 王者・比嘉大吾―同級2位・クリストファー・ロサレス(4月15日、神奈川・横浜アリーナ)

 WBA世界ミドル級王者・村田諒太が“迎撃型右フック”に磨きをかける。同級8位エマヌエーレ・ブランダムラとの初防衛戦に向け、12日に都内の所属ジムで6回のスパーリングを披露。老練なテクニックで動く相手を仕留める練習を繰り返した。

 38歳の挑戦者は、27勝のうち20度の判定勝ちを収めるテクニシャン。顔の前方にガードを構え、パンチをよけるために上体をかがめる姿が目立つ。動く頭を想定した村田は、懐に下がってきた相手テンプルに右フックを打ち込む練習を何度も行った。陣営の浜田剛史代表(57)は「力むのではなくスピードで」と速さ重視を強調。急所であれば、強打でなくても効果的と見ている。

 スパーでは、右ストレートを警戒して頭を下げた米国人パートナーに、すかさず右フックを当てた。「あれは有効だと思った。次の試合でもそういうシーンが出てくるだろうし(練習が)生きると思う」と村田。初防衛ならミドル級では日本人初。「(重圧は王座奪取の)前回ほどではない。今回もあるけど、一度大きなプレッシャーを経験したので楽だと感じる」。精神的にも強さを増し、V1達成の準備を整えている。(浜田 洋平)

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