比嘉、減量遅れで具志堅会長、ちょっちゅ不安「心配でこの2、3日は眠れない」

スポーツ報知
調印式を終えポーズをとる比嘉(左)と挑戦者のロサレス

◆報知新聞社後援プロボクシング・ダブル世界戦 ▽WBA世界ミドル級タイトルマッチ 王者・村田諒太―同級6位・エマヌエーレ・ブランダムラ ▽WBC世界フライ級タイトルマッチ 王者・比嘉大吾―同級2位・クリストファー・ロサレス(4月15日、神奈川・横浜アリーナ)

 WBC世界フライ級王者・比嘉大吾が“最大関門”の前日計量へ最終調整する。

 3度目の防衛戦に臨む比嘉は、日本新記録の16戦連続KOを予告した。減量がきつく、声を絞り出すように「(1回KOだった前回のように)今回も1ラウンドから全力で倒しにいきます。試合には100%で臨みます」と約束した。

 陣営の具志堅用高会長(62)によれば「いつもより調整が遅れている」という。V3達成後は米国で他団体王者との2団体統一戦を描くが、具志堅会長は「まずは計量。俺も心配でこの2、3日はほとんど眠れないんだよ」と珍しく不安を漏らした。14日午後1時からの前日計量までは横になって過ごす予定で、野木丈司トレーナーも「後は待つだけです」と話した。

 過去に体重超過で王座を剥奪された日本人世界王者はいない。具志堅会長は挑戦者のロサレスを「過去最強の相手」と評したが、減量という最大の敵を前にして「作戦はない」と弱気だ。「比嘉の好きなようにやらせる。簡単には勝たせてくれないだろうけど、やってくれると思う」と祈るように話した。(小河原 俊哉)

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