比嘉大吾、再計量は５４・７キロでクリア　ロサレス戦は予定通り行われる見通し

　ＷＢＣフライ級王座を計量失敗によって剥奪された前王者の比嘉大吾（２２）＝白井・具志堅スポーツ＝が１５日、都内のＪＢＣ（日本ボクシングコミッション）で再計量に臨んだ。比嘉は５５・３キロに設定されたリミットを５４・７キロでクリアし、クリストファー・ロサレス（２３）＝ニカラグア＝との横浜アリーナでの試合は予定通り行われる見通しとなった。

　比嘉は１４日の計量では制限体重５０・８キロを大きく上回る５１・７キロ。２度目の計量はせず、ギブアップとしていた。世界戦で日本選手が計量に失敗するのは初めてだった。

　この日は黒と白のジャージー姿で現れた比嘉。ロサレスの関係者も見守った前で計量を終えると、深々と頭を下げた。「世界チャンピオンであるにもかかわらず、すみません。ロサレス陣営に申し訳ない。試合をオーケーしてくれたロサレス陣営に感謝します。ボクシングファンのみなさま、試合を組んでくれたプロモーション側にも、すみません」と謝罪の言葉を並べ、再び頭を下げた。

　試合は、会場でのドクターチェックを経て開催は最終判断される。ロサレスが勝てば王座獲得。引き分けか負けならば王座は空位になる。比嘉がＫＯ勝ちすれば、日本新記録の１６試合連続ＫＯ勝利は認められる。