本田会長明かす、V2戦は「米国で米国人と」

スポーツ報知
マイナビ・中川信行代表取締役社長(右)から村田に勝利者賞が贈られた

◆報知新聞社後援プロボクシング・ダブル世界戦 ▽WBA世界ミドル級タイトルマッチ ○村田諒太(8回 KO)エマヌエーレ・ブランダムラ●(15日、神奈川・横浜アリーナ)

 日本人初の世界ミドル級V1を果たした村田の次の相手は誰か。今夏か今秋に予定されるV2戦について、所属する帝拳ジムの本田明彦会長は「米国で米国人選手と戦わせたい」と明言。試合地の候補には聖地ラスベガスのMGMグランドアリーナなどを挙げた。

 本田会長はこの日の村田のファイトに「(ブランダムラが)やりにくい相手と分かっていたが、よくつかまえた」と中盤でのTKO勝ちを称賛。13日の調印式では、村田とプロモート契約するボブ・アラム氏が、V2戦ではラスベガスでファルカン(ブラジル)と戦わせてロンドン五輪決勝を再現したい意向を示したが、本田会長は「それは断った」と明言。米国で米国人に勝って実績、人気ともに上昇させたい意向だ。会場、時期については「MGM(系列)のどこかになる。9月、10月でもいい」とした。

 米国人で現在、WBA世界ミドル級にランクインするのは2位のダニエル・ジェイコブス、3位のデメトリアス・アンドラーデ、4位のロバート・ブラントの3選手。3人の中でも最上位のジェイコブスは、村田が巻くベルトをかつて4度防衛した元同級王者で右のハードパンチャー。17年3月にゴロフキンに僅差の判定負けを喫したが、スピードに優れ、ほぼ互角の戦いを演じた。ミドル級最強のゴロフキン戦を視界に入れた村田だが、その前にクリアすべきV2戦も簡単な試合ではなさそうだ。

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