アマ登録求める高山勝成の調停申し立てに日本連盟応じず 今後JOCから指導か

スポーツ報知
練習を公開した高山勝成

 昨春にプロを引退して東京五輪出場を目指す元4団体世界ミニマム級王者・高山勝成(34)=名古屋産大=が、自身のアマ選手登録を求めて日本オリンピック委員会(JOC)と日本ボクシング連盟(JABF・山根明会長)を相手に日本スポーツ仲裁機構への調停を申し立てた問題で、同機構への回答期限だった7日までにJOCが調停に応じる意向を示した一方、同連盟が応じない意向を示したことが分かった。高山陣営は5月中にもJOCとの調停に臨み、JOC加盟団体である同連盟への指導を要望する方針だ。

 高山陣営はこの日、大阪市北区の大阪天神ジムで会見。岡筋泰之・主任弁護士は「日本ボクシング連盟は、JOC加盟団体規定(第9条第7項・スポーツに関する紛争について、迅速かつ適正に解決すること)などに違反している」と指摘した。今後、日本ボクシング連盟を傘下におさめるJOCの動向に注目が集まる。

 12日で35歳となる高山は会見後に公開練習を行い、シャドーボクシングやミット打ちなどで軽快な動き。12ラウンド戦うプロから3ラウンドで決着するアマの戦い方へ移行している最中で「同じボクシングだが改めて挑戦。メダルを取りたい気持ちが一層強くなった。いちアマ選手として東京五輪の予選から戦わせてほしい」と大粒の汗を流した。

 国際ボクシング協会(AIBA)は16年6月、プロ選手の五輪出場解禁を決議。その際には日本ボクシング連盟も賛成票を投じたが、国内では依然、プロ経験者のアマ選手登録を認めていない。

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