村田諒太が占う…リナレスで無理ならロマチェンコ止められない

スポーツ報知
村田諒太

◆プロボクシング 世界戦 ▽WBA世界ライト級タイトルマッチ 王者・ホルヘ・リナレス―ワシル・ロマチェンコ(12日、米ニューヨーク)

 世界3階級制覇王者ホルヘ・リナレスが、日本時間13日に五輪2連覇&世界最速7戦目で2階級制覇したワシル・ロマチェンコとのV4戦に挑む。リナレスと同じ帝拳ジム所属のWBA世界ミドル級王者・村田諒太(32)が、ビッグマッチを占った。試合は13日午前9時からWOWOWプライムで生中継される。

 村田はこの試合を「ハイテク(高機能)対スピードスターの対決」と見る。アマ396勝1敗の戦績を誇るロマチェンコは、滑るようなフットワークが武器。「足を使った高機能のスピードに対して、パンチ力と直線的な速さのあるホルヘがどう戦うか。(序盤は)ロマチェンコがパンチを見る。ホルヘの速い右にどれだけ反応できるか」と序盤に勝負の分かれ目があるとした。

 ロマチェンコは3階級制覇を目指し、1階級上げて臨む。「ホルヘのアドバンテージはそこ。やっぱり肉体的なものが違う。パンチ力はホルヘが上だし、速さもある。速さが階級を上げた選手の強みだけど、ホルヘにそれが通用するかというとそうじゃない」とリナレスに期待。「だからロマチェンコに勝つとしたら、ホルヘなわけですよ。ホルヘで止められなかったら止められない」と“最後の砦(とりで)”とした。

 リナレスは自身と同じ帝拳ジム所属で一緒に合宿もした。「明るくて優しい。完成度が高いし、最近はそれにパワーが付いている。総合的に完璧に近い選手。勝ってくれると信じている。また一緒に日本でおいしいお肉を食べられたら」とエールを送り、勝利を願った。

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