田口良一「6回くらいでKOして」の珍指令に「頑張ります」

スポーツ報知
内山氏(右)から激励を受ける田口(カメラ・中島 傑)

◆報知新聞社後援 プロボクシング ダブル世界戦 ▽WBA・IBF世界ライトフライ級統一王座防衛戦 WBA・IBF王者・田口良一―IBF6位・ヘッキー・ブドラー ▽IBF世界ミニマム級タイトルマッチ 王者・京口紘人―WBOライトフライ級8位、IBF同級10位・ビンス・パラス(20日、東京・大田区総合体育館)

 WBA・IBF世界ライトフライ級統一王者・田口良一が、異例の“6回KO指令”を受けた。日本人初の2つのベルトを懸けるIBF同級6位ヘッキー・ブドラーとの統一王座防衛戦(報知新聞社後援)に向け14日、都内の所属ジムで練習を公開。自身の世界戦最短KO勝利は8回だが、テレビ中継を考慮した陣営の渡辺均会長(68)から珍指令が出された。

 試合は午後2時から生中継。早期決着なら、同門のIBF世界ミニマム級王者・京口紘人のセミファイナルが録画放送されるため、会長は「田口は6回くらいで倒してほしい。そうすると、京口も映る」。早すぎると、視聴者にも物足りなさが残りがち。王者は「なるべく頑張ります」と“ちょうどいい決着”を目指す。

 また、20日のテレビ解説をする元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志氏(38)がジムを訪れ「俺の仕事を早く終わらせて」と激励。田口は「チャンスはあると思うので、そこで仕留めたい」とKO勝ちを誓った。(浜田 洋平)

 ◆主な珍指令

 ▽「ゴングが鳴ったら走って逃げ回れ!」 2014年9月、元世界2階級制覇(当時)ローマン・ゴンサレスの強打を警戒した大橋会長が、WBC世界フライ級王者・八重樫東へ型破りの秘策を授けた。しかし、八重樫は打ち合いに応じ、9回TKO負け。

 ▽早期KO禁止 17年10月、具志堅会長がWBC世界フライ級王者・比嘉大吾に「あまり早く倒しても視聴率は取れない。(理想の決着は)7~8回くらい」。指令通り7回TKOで勝利した。

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