十両・矢後が初日から4連勝「まだ内容も星もこれからです」

スポーツ報知
照強(右)をはたき込みで下した矢後(カメラ・能登谷 博明)

◆大相撲 夏場所4日目(16日・両国国技館)

 大相撲の夏場所4日目が16日、東京・両国国技館で行われ、東十両12枚目・矢後(23)=尾車=が同13枚目・照強(23)=伊勢ケ浜=をはたき込んで初日から4連勝を飾った。

 遅れた立ち合いもすぐに修正。中に入りたい照強を突っ張って起こし、頭が低くなったところを一気にはたき込んだ。「体が動きました。(照強には過去3戦全勝)悪いイメージはないので、自分の相撲を取ろうと思いました。良かったと思います」と振り返った。

 右上手を取って前に出るのが本来の持ち味。師匠の尾車親方(元大関・琴風)からも前に出るように注意されているが、流れの中での引き技は良しだ。今場所も初日の朝弁慶との一番もはたき込みで勝った。前に出る圧力があるから引き技が決まっているのだ。

 部屋での生活は特に変化はないという。いつも通りのサイクルで場所に向き合っている。一つだけ験を担いでいるのは部屋にある自分の個室をきれいにすること。続けることの大切さは過去3場所の十両での経験から学んだことだ。十両での4戦全勝は矢後と貴ノ岩、阿武咲の3人。「まだ内容も星もこれからです」と気を引き締めた。

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