田口に判定勝利の新王者・ブドラー「公正なジャッジをしてもらった」再戦も「ノープロブレム」

スポーツ報知
10回、ブドラー(右)の右ストレートが田口にヒット

◆報知新聞社後援 プロボクシング ダブル世界戦 ▽WBA・IBF世界ライトフライ級統一王座防衛戦 ○IBF6位・ヘッキー・ブドラー(判定 3-0)WBA・IBF王者・田口良一●(20日、東京・大田区総合体育館)

 WBA・IBF世界ライトフライ級統一王者・田口良一(31)=ワタナベ=が王座から陥落した。日本人初の2つのベルトを懸けた統一王座防衛戦で、IBF同級6位ヘッキー・ブドラー(30)=南アフリカ=に0―3の判定負け。最終12回の採点に不服を示した陣営は両団体に抗議文を提出し、ダイレクトリマッチ(直接の再戦)を実現させる意向を示した。IBF世界ミニマム級王者・京口紘人(24)=ワタナベ=は判定勝ちで2度目の防衛に成功した。(観衆3700)

 ブドラーは、前半にペースを握ったのが功を奏し、番狂わせでベルト奪取。「うれしい。公正なジャッジをしてもらった」。最終ラウンドはダウンを取られる異例の展開となったが「自分が気づかなかっただけで、当たっていたのかもしれない」とトボけた。田口との再戦については「ノープロブレム。1回打ちのめした相手は2回目も打ちのめします」と強気に言い放った。

 ◆田口 良一(たぐち・りょういち)1986年12月1日、東京都生まれ。31歳。東京・芝商高3年でワタナベジム入門。06年プロデビュー。07年に全日本ライトフライ級新人王。13年4月に日本同級王者。同8月に井上尚弥(大橋)に判定で敗れ陥落。14年12月に世界初挑戦でWBA世界ライトフライ級王座獲得。身長167・5センチの右ボクサーファイター。独身。

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