井上尚弥、世界戦が全米&全英で生中継「はっきりとした形で勝利したい。全空間を支配する」

スポーツ報知
調印式を終えポーズをとる(左から)拳四朗、井上尚弥、WBA世界バンタム級王者・マクドネル、拳四朗の挑戦者・ロペス

◆プロボクシング ダブル世界戦▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ジェイミー・マクドネル―井上尚弥(25日、東京・大田区総合体育館)

 WBA世界バンタム級2位・井上尚弥の試合が全米&全英で生中継される。同級王者ジェイミー・マクドネルへの挑戦に向け23日、都内で調印式が行われた。日本最速16戦目での3階級制覇がかかる大一番を米ESPN+と英スカイスポーツが生中継。勝った選手が、他団体王者とトーナメント方式で争う「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」に出場する。

 世界の視線が、日本のモンスターに集中する。井上はバンタム級転向初戦が全米と全英で生中継されることに「過去最高の相手と戦えることを光栄に思う。すごく盛り上がっている試合だなと実感している」と胸を躍らせた。

 マクドネルの母国でボクシングが発祥した英国、重量級が盛んな米国で軽量級のバンタム級が生中継されるのは異例。日本人では、WBA世界ミドル級王者・村田諒太(32)=帝拳=の初防衛戦などが全米生中継された。今回は無料放送だが、陣営の大橋秀行会長(53)は有料の放送局からも複数オファーがあったことを明かし「無料の方がみんなが見られる。宣伝効果は絶大」と期待した。

 今秋開催予定のWBSSについて大橋会長は「ボクシングのW杯。この切符を懸けた大きな戦い」と、勝者がWBA王者として参戦することを明言。井上は「ビッグマッチにつながる試合。はっきりとした形で勝利したい。全空間を支配する」と3階級制覇を誓った。複数の海外メディアからも質問を受けた調印式。高い注目度の中でインパクトを残す。(浜田 洋平)

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