村田諒太、元幕内・大岩戸の断髪式で国技館の土俵に上がる「10カウントみたいなもの」

スポーツ報知
村田(左)は大岩戸の断髪式でハサミを入れる

 WBA世界ミドル級王者の村田諒太(32)=帝拳=が9日、東京・両国国技館で行われた元幕内・大岩戸(八角)の断髪式に出席。国技館の土俵に上がり、トレーニングを通じて親交がある37歳の大銀杏(おおいちょう)にはさみを入れた。

 「緊張しました。あんな感じなんですね」と自身初という断髪を終えて一安心。「僕から(もう切るところがないくらい)バスっと切ることはなかなかできませんね」と笑いをさそいつつも、「ボクシングでいうと10カウントみたいなものじゃないですか。紹介されてハンカチで目元を抑える姿はジーンときますね」と土俵を去る力士の節目の儀式にふれて背筋を伸ばした。

 大岩戸とは共通の知人を通じて2年前から始まったという。「普段は優しい方。闘争心を出す方ではなくて、相撲は格闘技系(の競技)には見えない優しい方」と人柄を語り、「けがをされて苦労されていた方。それなのに、この年齢までやった方はいない。やりきったんだと思う」。昨年名古屋場所で戦後最年長となる36歳0か月での幕下優勝を果たした鉄人ぶりに同じアスリートとしてそれぞれの競技を追求した姿勢に共感を覚えたという。

 今後は横須賀市内で一般企業に就職する先輩に向け、「ここまで努力されてけがにも負けなかったので、どんな状況にも負けないと思う。明るい未来が待っていると思います」とエールを贈った。

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