井上尚弥の弟・拓真が挑戦者決定戦を発表 9・11に兄と同じ“黄金のバンタム”

スポーツ報知
9月11日に後楽園ホールで行われる次戦を発表した(左から)井上真吾トイレーナー、井上拓真、大橋会長

 プロボクシングの大橋ジムは21日に横浜市内のジムで会見し、所属するWBC世界バンタム級9位・井上拓真(22)が、9月11日に東京・後楽園ホールで同級3位マーク・ジョン・ヤップ(29)=六島=と挑戦者決定戦を行うと発表した。

 勝てば同級王座決定戦に臨む世界前哨戦となる。WBA同級王者・井上尚弥(25)を兄に持つ拓真は、2016年末にWBO世界同級初挑戦を予定していたが、右拳負傷で直前に辞退。11勝(3KO)無敗とキャリアを重ねて迎えるチャンスに「同じ階級で兄弟チャンピオンというのはちょっとだけ(複雑)」と苦笑いしたが「(1度目の)世界戦が決まった時より、体もしっかりできている。小さい頃からの夢である兄弟チャンピオンに向けて頑張りたい」と決意を語った。

 会見後には、尚弥とのマススパーリングなどで調整。世界3階級制覇した兄を“最強のパートナー”に据えてレベルアップに励んだ。陣営の大橋秀行会長(53)も「いい試合ではなく、圧倒的に勝って次の世界戦につなげて、尚弥のような強い王者になってほしい」と期待している。

 29勝(14KO)12敗のヤップは、東洋太平洋同級王座を3度防衛。拓真は「過去一番強い相手。『黄金のバンタム』と言われている階級なので、しっかりチャンピオンになって、そこで名を残せるようになっていきたい」と宣言した。辰吉丈一郎、長谷川穂積、山中慎介など、日本人王者が君臨したWBCのバンタム級。世界初挑戦へ、負けるわけにはいかない。

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