井上尚弥、2094段の階段トレーニング!こんなに走るとは…モンスターを支える地獄メニュー

スポーツ報知
熱海合宿で階段を手押し車で上る井上尚弥(奥は父の真吾トレーナー)

 WBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25)=大橋=が26日、静岡・熱海市での合宿を公開し、合計2094段の階段を上りきった。

 過酷なメニューで下半身をいじめ抜いた。階段と踊り場が連なり、最長114段となるトレーニング。30段のダッシュ×4本、68段×4本、114段×5本、手押し車で30段×10本、空気椅子30秒から30段のダッシュを5本、両足でジャンプしながら68段上るのを5本、馬跳び20回から114段のダッシュを3本こなした。

 さらに約300メートルの上り坂ダッシュ3本を消化。熱海市で合宿するのは恒例だが、いつもと違う同市内の初めて訪れる公園に「気分転換になるけど、きつかったです。(効いたのは)ふくらはぎ、もも裏、上半身。一歩ずつ上ることで体幹はかなり鍛えられている」と、午後3時から約2時間の走り込みに苦悶の表情を浮かべた。

 実は午前中に砂浜ダッシュも終えている。25日から28日までの4日間で徹底的に鍛える“地獄トレ”。「ボクシングでいろんな角度でパンチが打てるようになる。今まで以上にパンチが乗ると思う。(バンタム級転向で)強度も上げられる」。KOを積み重ねてきた強打がさらにパワーアップ。3階級制覇を達成したモンスターの練習量は恐ろしい。

 次戦は、今秋開幕予定の他団体王者らとトーナメント方式で争う「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ」に参戦する。7月下旬にも合宿を予定。「試合に向けてやれば、かなりいいトレーニングにもなる。モチベーションはすごく高くなってきている。(重圧を)どんどん、かけて下さい」。さらなる高みに駆け上がるため、妥協を許さない。

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