パッキャオが元4階級王者ブローナーに判定勝ちで初防衛 メイウェザー戦の可能性に「やる用意はある」

スポーツ報知

◆プロボクシング ▽WBA世界ウエルター級(66・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者マニー・パッキャオ(判定3―0)同級6位エイドリアン・ブローナー(19日、米ラスベガス MGMグランドガーデン・アリーナ)

 世界6階級制覇でWBA世界ウエルター級王者のマニー・パッキャオ(40)=フィリピン=が、元世界4階級王者で同級6位のエイドリアン・ブローナー(29)=米国=に3―0で判定勝ち(117―111、116―112×2)し、初防衛に成功した。パッキャオの戦績は61勝(39KO)7敗2分け、ブローナーは33勝(24KO)4敗1分け1無効試合となった。

 パッキャオは2016年11月のジェシー・バルガス(米国)との世界戦以来、2年3か月ぶりの米本土での試合。2015年5月に「世紀の一戦」と銘打たれ、対戦した元世界5階級制覇のフロイド・メイウェザー(41)が観客席で見守る中、序盤から鋭い踏み込みを見せるなど、ハイテンポで試合を進めた。

 中盤は、かつて「メイウェザー2世」と呼ばれたブローナーの柔らかい身のこなしと鋭いカウンターに苦慮しつつも、7回にコーナーポストに何度も追い込み、素早い連打を浴びせた。9回には相打ち気味に左ストレートでブローナーを後退させ、見せ場をつくった。

 最後まで一進一退の攻防で、両者とも持ち味を出し試合終了のゴングを聞いた。

 熱戦を終えたパッキャオは「40歳でこんなことができるのだから神に感謝だよ」と喜んだ。次戦でのメイウェザー戦の可能性を聞かれ、「彼が戻ってくるつもりがあるなら、俺はやる用意がある」と明言した。

 観客席のメイウェザーはリングアナウンサーから話を振られたが、無反応だった。

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