【箱根への道】青学・一色、東洋・服部、駒大・中谷…東京五輪見据え選ぶそれぞれの道

2016年9月28日15時0分  スポーツ報知
  • 青学大・一色
  • 駒大・中谷
  • 東洋大・服部

 今年度の就職活動も終盤戦。箱根駅伝を目指す各校の4年生ランナーの進路も固まりつつある。箱根3連覇を目指す青学大のエース一色恭志は新興チームのGMOアスリーツで2020年東京五輪を目指すと表明。東洋大の服部弾馬はトーエネック、駒大の中谷圭佑は日清食品グループを進路先に絞った。箱根路の先に世界を見据えるトップランナーの希望進路をいち早く特集する。

 約3か月後に迫った箱根駅伝。4年生の有力選手は学生最後の大一番を終えた後、社会人ランナーとして次のステージに向かう。

 一般の学生と同様に各選手の進路は10月以降に内定するが、青学大の一色は7月に早々と来春のGMOアスリーツ入りを正式表明した。GMOアスリーツは昨季まで上武大を率いていた花田勝彦監督(45)のもと今年4月に発足。青学大の原晋監督(49)がアドバイザーを務める。96年アトランタ、00年シドニーの両五輪に出場するなど“正統派”の花田監督と日本陸上界の“異端児”を自認する原監督。「2人の監督の指導の長所が合体すれば、とんでもないことになる。20年東京五輪マラソンのメダル獲得を目指していきます」と一色は話す。

 5000メートルで今季、日本人学生トップ(13分34秒64)のスピードランナー、東洋大の服部はトーエネックに入社する意向を固めた。今年元日の全日本実業団(ニューイヤー)駅伝35位の中堅チームだが、本拠地の名古屋市から3時間程で移動できる岐阜・下呂市の飛騨御嶽高原(標高1800メートル)で積極的に高地トレーニングを行い、急成長中。同じ愛知県に本拠地を置くトヨタ自動車の兄・勇馬(22)と競い合いながら、東京五輪を目指す。

 駒大の「三羽がらす」は卒業後にはライバルとして、それぞれのチームで飛躍を期す。中谷圭佑はエリート軍団の日清食品グループ、西山雄介は今年のニューイヤー駅伝を制したトヨタ自動車、大塚祥平はリオ五輪男子1万メートル銀メダルのポール・タヌイ(ケニア)が所属する九電工へ進路先を絞った。

 早大のエース兼主将の平和真はカネボウ、日本学生対校選手権1万メートル日本人トップの武田凜太郎はヤクルト、4年目に急成長した鈴木洋平は愛三工業への入社が内々定。東海大の林竜之介、石橋安孝はともにSGホールディングスグループに進む予定だ。

 敏腕主務として鳴らす山梨学院大の安広丈はトヨタ自動車、上武大の田尻亮太はトヨタ紡織にそれぞれマネジャー採用されることが内々定。「人の気持ちをくめる」と山梨学院大の上田誠仁監督(57)は高く評価。上武大の近藤重勝監督(41)も「自信を持って送り出せる人材です」と信頼する。安広、田尻は裏方のプロフェッショナルを目指す。

 今夏のリオ五輪では長距離、マラソンで日本代表となった7選手は現役学生の塩尻和也(順大2年)を含め全員が箱根駅伝経験者だったが、いずれも活躍できなかった。箱根駅伝は「世界で通用する選手を育成する」という理念を掲げ、1920年に創設された。ちょうど、その100年後に開催される東京五輪では箱根駅伝の真価が問われる。卒業後、競技を続行する4年生ランナーの使命は重い。(竹内 達朗)

箱根駅伝
  • 楽天SocialNewsに投稿!
その他
今日のスポーツ報知(東京版)