【出雲駅伝】青学大、23秒差から逆転連覇

2016年10月11日6時0分  スポーツ報知
  • 出雲大社の鳥居をバックに勢いよくスタートを切る選手たち

 ◆第28回出雲全日本大学選抜駅伝(10日、出雲大社正面鳥居前―出雲ドーム前、6区間=45・1キロ)

 大学駅伝の開幕戦は青学大が2時間10分9秒で制し、2年連続3度目の優勝を飾った。新人トリオが快走した東海大に4区まで先行されたが、後半3区間で4年生が粘って大逆転。原晋監督(49)は「青春ドラマ大作戦」と命名し、最上級生を中心に史上4校目の3冠を目指す。2位は2年連続で山梨学院大、3位は東海大。早大は8位、東洋大は9位と苦戦した。(天候晴れ、気温20・5度、湿度68%、北東の風2・8メートル=スタート時)

 東海時代の到来を青学大の4年生が阻止した。3区まで強力ルーキー3人で首位に立った東海大と23秒差の3位。距離が短いスピード駅伝では危険水域に入ったが、5人が従来の区間記録を更新した4区は、茂木亮太が2番目のタイムで走り、11秒差まで追い上げた。5区の安藤悠哉主将が残り400メートルから魂のラストスパートを見せ、トップで一色にタスキを託した。東洋大の前エース、服部勇馬(現・トヨタ自動車)が持つ区間記録を11秒更新する激走だった。

 一色は山梨学院大のケニア人留学生、ニャイロの猛追をかわし、2年連続で出雲の優勝テープを切った。「4区、5区で4年生が…。必死につないでくれたタスキは重かった。茂木、安藤のお陰で頑張れた」。ゴール直後、感極まって涙を流した。

 常に冷静なエースが初めて見せる姿に原監督はご満悦。「4年生が頑張るチームが強い。これが学生スポーツの原点。青山の青春大作戦です」と笑顔だった。「ワクワク大作戦」「ハッピー大作戦」とベタベタな作戦名を掲げ、箱根駅伝を連覇した指揮官。今大会前は「神ってるぞ青山大作戦」と命名。連覇を果たした後には、さらにベタな作戦名が加わった。

 得意の原節をさく裂させた後は一転、真面目な表情でレースを総括した。「東海大の1年生は強い。これで勝たれたら一気に東海大の時代が来てしまうところだった。4年生の頑張りには感謝したい」

 神野大地(現・コニカミノルタ)ら最強世代を擁した昨季は3冠奪取を掲げ、出雲駅伝、箱根駅伝を制したが、全日本大学駅伝は東洋大に屈し2位。「昨季のように『3冠!』と大きな声を出さず、自然体で目の前の戦いを一つずつ勝ちに行く」。原監督はサラリと3冠を宣言。“青学時代”はまだ続く。(竹内 達朗)

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