【全日本学生駅伝】3冠王手の青学大、エース一色に原監督「瀬古さん以来のマラソン界のスターに」

2016年11月7日6時0分  スポーツ報知
  • 全日本大学駅伝で初優勝した青学大のアンカー・一色は、雄たけびを上げゴールした

 ◆第48回全日本大学駅伝対校選手権(6日、名古屋市熱田神宮西門前―三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前=8区間106・8キロ)

 最終8区で逆転した青学大が5時間15分15秒で大会初優勝を飾った。首位の早大と49秒差の2位でタスキを受けたアンカーの一色恭志(4年)が7キロでトップに浮上し、逃げ切った。最近の学生3大駅伝6戦5勝の最強チームは、箱根駅伝(来年1月2、3日)でV3と史上4校目の年度3冠を目指す。56秒差で早大が2位、山梨学院大が3位。前年Vの東洋大は6位でシード権を確保した。(天候晴れ、気温13・5度、湿度68%、北北西の風2・7メートル=スタート時)

 強い。青学大は4区終了時点で早大に1分7秒差をつけられた。4区の安藤主将と早大・永山の差が広がり、原晋監督(49)の顔は青くなった。「一時は危険水域に入った」。危機を救ったのは、学生3大駅伝初出場の6区・森田とエースの8区・一色だった。森田は区間賞の快走で37秒差に猛追。7区・中村が再び49秒差に広げられたが、最長(19・7キロ)のアンカーを任された一色は動じない。「何秒差でも何分差でも自分の走りをするだけ。絶対に抜いてやるという気持ちは持っていた」。6キロで早々と早大・安井に追いつくと、7キロで突き放し、56秒差で完勝した。

 昨年大会は東洋大に惜敗して2位。1区の一色は区間賞の東洋大・服部勇馬(トヨタ自動車)とタイム差なしの区間2位だったが、責任を背負った。泣きながらゴールしたアンカー神野大地(現コニカミノルタ)を出迎えた。「あの瞬間から次は絶対に僕が1番でゴールすると思い続けてきた」。残り4キロで両足がけいれんするほど心身を追い込み、伊勢路を初制覇した。

 原監督の「エビフライ大作戦」は成功した。「名古屋といえばエビフリャー、伊勢といえば伊勢エビ。カラッと揚がってない部分もあったが、ほぼ成功。伊勢エビの頭というべきエースの一色は150点、200点の走り。瀬古利彦さん(DeNA総監督)以来のマラソン界のスターになれる」と胸を張った。14年度の箱根駅伝から今大会まで学生3大駅伝6戦5勝。早大・相楽豊監督(36)は「安井には積極的に走って15キロまで逃げろと指示した。6キロで追いつかれてレースプランが崩れた。一色の気持ちが我々を上回った」と脱帽した。

 一色に慢心はない。「これで箱根を楽に勝てるわけではないと証明された」。圧倒的なエースに加え、新戦力も台頭。青学の箱根V3と年度3冠には隙がない。「勝てる時に勝たせていただきます」。原監督の勝利宣言は誰も異論を挟めない。(竹内 達朗)

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