【全日本大学駅伝】青学大、強さの秘密とは…担当記者の目

2016年11月7日8時0分  スポーツ報知
  • 区間タイムがプリントされたシャツを着て記念撮影を行う青学大の選手と原監督(右=右から4人目はMVPの森田)

 ◆第48回全日本大学駅伝対校選手権(6日、名古屋市熱田神宮西門前―三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前=8区間106・8キロ)

 追う者は前半、オーバーペースで突っ込み、後半に失速するというのが“駅伝あるある”だが、青学大の6区・森田は後半も耐えに耐えた。早大との差を1分2秒から37秒に短縮してアンカーの大エース一色にタスキを渡し、青学大の勝利に大きく貢献した。

 「スタート前は緊張したけど、今の力は発揮できた」と笑顔。大学駅伝デビュー戦で区間記録と9秒差の好タイムで区間賞を獲得。しかも、MVPのおまけつき。5000メートル中学日本記録保持者が5年ぶりに脚光を浴びた。「高校1年の時に左ひ骨を疲労骨折した後、走れない日々の方が長かった。高校時代はきつかった」と振り返る。確かな自信をつかんだ2年生は「箱根駅伝では3区か7区を走りたい」と話した。

 青学大の強さを解明するヒントは、3大駅伝デビュー戦で大会MVPを獲得した森田にある。茨城・守谷市立御所ケ丘中時代に5000メートルで14分38秒99の日本中学記録を樹立したが、進学校の竜ケ崎一高時代は故障に苦しみ、実績がない。それでも、原監督は「エンジン(心肺機能)は抜群。フォームを直せば必ず強くなる」と熱心に勧誘した。青学大で故障の心配が消え、才能が開花した。

 父・桂さん(47)は元実業団ランナーで国学院大の元監督。「お父さんの才能を引き継いでいるし、しっかりと教育もされている」。高校時代のタイムに左右されず、選手が育った背景なども考慮し、選手をスカウトしている。

 日本陸上界の異端児を自任する原監督の視点はユニークだ。毎年8月、ラグビーが盛んな長野・菅平で合宿を張る。細身で足が速い高校生ラガーマンを見つけると「君、箱根駅伝を走らないか」と声をかける。常識にとらわれないスカウティング能力が選手層の厚さにつながり、青学大の快進撃を支えている。(箱根駅伝担当・竹内 達朗)

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