【柔道】19歳・嶺井、リオ女王を破る! 3年半後の大舞台へ確かな手応え

2016年12月4日6時0分  スポーツ報知

 ◆柔道 グランドスラム東京第2日(3日・東京体育館)

 男女4階級が行われ、女子63キロ級準々決勝で嶺井美穂(19)=桐蔭横浜大=が、リオデジャネイロ五輪女王のティナ・トルステニャク(スロベニア)に優勢勝ち。決勝でオーストリア選手に敗れたが、右肩の故障による1年間のブランクを乗り越え、完全復活に手応えをつかんだ。男子81キロ級はリオ五輪銅メダルの永瀬貴規(23)=旭化成=が2年ぶり3度目のV。男子73キロ級では橋本壮市(25)=パーク24=、女子70キロ級は新添左季(20)=山梨学院大=が初制覇した。

 スター候補生が大舞台に戻ってきた。女子63キロ級の準々決勝。嶺井は五輪女王のトルステニャクに対し「自分をアピールできるチャンス。出し切ろう」と前に出続けた。2分13秒に大内刈りで有効を奪って逃げ切り。世界ランク69位が金星を勝ち取った。決勝ではリオ7位のウンターワーザシャーに小外刈りで有効を取られて準優勝。「勝たなきゃ意味がない。でも、今までの自分とは違う戦い方はできた」と前を向いた。

 桐蔭学園高2年時に世界ジュニアを制覇。続く講道館杯も制し、リオ五輪代表の可能性も秘めていた。だが、昨年10月に右肩の腱を損傷。練習を再開しても痛みが引かず、今年1月に手術を決断。長期離脱を強いられた。柔道着で練習を再開したのは9月。リハビリ生活の最中に見たリオ五輪は「まだ立てない世界」と遠くに感じていた。

 約1年ぶりの復帰戦となった講道館杯で準優勝。今大会は五輪代表の田代未来(22)=コマツ=が不在の中、日本勢最上位で存在感を発揮した。シニアの国際大会では銀メダルが続き「シルバーコレクターって呼ばれてます」と苦笑いだが、故障前の強さを取り戻した。

 両親は陸上の投てき選手で、国体や高校総体で表彰台に上った実績がある。強肩の遺伝子を継いだ嶺井は「東京へのスタートラインに立てた」と3年半後の大舞台へ、確かな手応えをつかんだ。(遠藤 洋之)

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