【箱根駅伝】山梨学院大17位、3人インフル&エース故障響く

2017年1月4日8時0分  スポーツ報知
  • 沈痛な表情で報告会に臨んだ山梨学院大のメンバー

  ◆報知新聞社後援 第93回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)(3日、芦ノ湖―東京・読売新聞東京本社前、5区間=109・6キロ)

 往路16位と厳しい位置からの復路スタートとなった山梨学院大は5人全員が区間2桁順位と調子が上がらず、鶴見中継所(9―10区)で1988年以来となる繰り上げスタートを喫した。11時間29分17秒の総合17位で、2年連続で守ったシード権を失った。インフルエンザで主力3選手が欠場というアクシデントの中、必死にタスキをつないだチームは来季、上田誠仁監督(57)の次男・健太(3年)を中心に、1987年の初出場から31年守り続ける箱根出場権を得るため、再び予選会から戦いに挑む。

 大会前、優勝候補に挙げられていたチームが、寂しいゴールを迎えた。10区・熊代拓也(4年)が大手町にたどり着いたのは、青学大が優勝のテープを切ってから25分7秒後。最後に帰ってきた仲間を上村純也主将(4年)が「お疲れ」と声を掛け、抱きかかえた。

 主力3人の発病に、エースのドミニク・ニャイロ(2年)が右くるぶしを故障。レース後、上田誠仁監督(57)は「できる限りのオーダーで臨んだ」と苦しかった胸の内を明かした。1区最下位と出遅れながら、選ばれた選手は全力でゴールを目指した。上村は当日変更で9区(23・1キロ)に投入される予定だったが、緊急に4区(20・9キロ)へと回った。慣れない上りに苦戦を強いられ区間16位。それでも報告会では「この結果は4年生が走れなかったのが原因」と自らの不出来に触れ「申し訳なく思う」と涙ぐんだ。

 後輩には大きな宿題が残された。今回初めての5区(20・8キロ)に挑戦した健太は、区間7位とチーム最高位を残しながら「主要区間を任された以上、チームにいい流れを運ばなければいけなかった。自分もチームも、準備不足だった」と言い切った。父は部員や関係者、200人以上を前に「こんな走りしかさせてやれなかったことを、本当に悔しく思う」と震える声を張り上げ、「この思いを握りしめ、未来に向かおう」と呼びかけた。

 4月から最上級生となる健太は来季の主将になることが濃厚。「監督の言葉を聞いて、自分たちはまだまだ監督頼りだったと痛感した。この大会で得たものを生かし結果につなげたい」と話し、赤く腫れた目をぬぐった。父が人生をかけ、31年守り続けた箱根切符。予選会からはい上がり、再び舞台へ返り咲くことを誓った。(大津 紀子)

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