東京マラソンVのキプサング、青学大で一日特別コーチ 原監督「ケニア合宿やるぞ!」 

2017年2月28日12時33分  スポーツ報知
  • キプサング(左)の脚を触るという貴重な経験をする下田(右手前)ら青学大ランナー

 東京マラソン(26日)で日本国内最高記録の2時間3分58秒で優勝したウィルソン・キプサング(34)=ケニア=が28日、箱根駅伝(1月2、3日)で史上初の大会3連覇と年度3冠を同時達成した青学大の「一日特別コーチ」となった。4度目の2時間3分台をマークした衰え知らずの34歳は東京・町田市の選手寮を訪れ、熱弁。「監督に『今日は何キロ走ろう』とメニューを与えられるが、決して、それはペナルティーではない。走ることを楽しもう!」と長距離走の“極意”を伝えた。

 キプサングは特別講演だけではなく、自身の体を使った実技も指導。故障のため東京マラソンを欠場した10代マラソン日本最高記録(2時間11分34秒)保持者の下田裕太(3年)を呼び寄せた。

 キプサング「僕のふくらはぎを触ってごらん」

 下田「柔らかっ!」

 キプサング「力を入れるよ」

 下田「固っ!」

 2日前に42・195キロを激走したばかりにもかかわらず、キプサングのフレッシュな状態の筋肉に下田は驚嘆の声を上げた。「いつも筋肉をこのような状態に保つために体のケア(手入れ)が大事なんだ。僕はこの10年、大きな故障をしていない」と話す世界最強ランナーに青学大メンバーは感心しきりだった。

 ここぞとばかりに原晋監督(49)もグイグイとキプサングを質問攻め。

 原監督「マル秘情報かもしれないが、支障がなければ東京マラソン10日前の調整メニューを教えてください」

 キプサング「問題ありません。10日前は3分ハイペースで走り、リカバリーを1分。それを10本。7日前は26キロを1時間30分で走った。5日前に1分ハイペースで1分リカバリー。それを40分(20セット)。あとは45分くらいのイージーラン(軽く走る)だけです」

 懸命にメモを取る原監督に対し、キプサングは「私はケニアにホテルを所有しています。皆さん、来てください」とリップサービス。指揮官が「みんな、ケニア合宿やるぞ!」と間髪入れずに答えると、選手から歓声と拍手が鳴り響いた。

 マラソン元世界記録保持者で現在は歴代4位。2時間3分台を4度マークしたランナーは世界でキプサングだけだ。早ければ年内にも政治の世界にもチャレンジする予定の紳士は「東京マラソンを勝った直後に、将来の東京マラソン優勝候補の皆さんと会えて光栄です。自分を信じてください。幸運を祈っています」と熱く呼びかけた。箱根より高い頂きを目指す学生駅伝NO1チームにとって、キプサングとの約2時間の交流は大きな刺激となった。

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