「3代目・山の神」神野が、“先代”柏原氏の引退に「アスリートにとって一番怖いのは故障」

2017年4月15日22時13分  スポーツ報知
  • 日本陸連主催のニュージーランド合宿から帰国した神野(左)と鈴木が今後の健闘を誓い合って、それぞれのチームに戻った

 青学大時代に箱根駅伝5区で活躍し「3代目・山の神」と呼ばれた神野大地(23)=コニカミノルタ=が15日、東洋大時代に「2代目・山の神」の異名を取った柏原竜二さん(27)=富士通=が現役引退したことについて初めて言及した。「柏原さんが最も苦しんだものは『山の神』という重圧ではなく故障だと思う。結局、アスリートにとって一番怖いものは故障です。故障に気をつけながらマラソンを走るための練習量を増やしたい」と表情を引き締めながら話した。

 この日、男子マラソン強化策として日本陸連が主催したニュージーランド・ネルソン合宿から成田空港に帰国。合宿期間中に右アキレス腱を痛めた神野は故障の恐ろしさを改めて実感したという。「柏原さんも故障さえなければ今もバリバリ走っていたと思う。本当に残念だろうし、僕自身も柏原さんが引退したことは残念です」と“先代”を思いやりながら話した。

 出場予定だった「高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン」(23日、岐阜市)は欠場することが決定。「まずは故障を治すことを何よりも考えたい。1万メートルで出場予定の日本選手権(6月)には間に合うと思う」と話した。マラソンデビューを予定している今年12月の福岡国際マラソンに向けて「プランの変更は考えていません」と前向きに話した。

 3月22日から始まったニュージーランド合宿では前半で故障し、別メニュー調整となったが、マラソン15戦10勝を誇る日本陸連長距離・マラソン強化戦略プロジェクトの瀬古利彦リーダー(60)=DeNA総監督=と寝食を共にすることで収穫は多かった。「かしこまったミーティングがあったわけではありませんが、食事などをしながら聞いた瀬古さんの話はためになるものばかりでした。絶対に忘れないように部屋に戻ったらすぐにスマホにメモして、いつでも見られるようにしました」と笑顔で話した。

 「マラソンは覚悟を決めないと絶対にダメだ。駅伝、トラックという逃げ道をつくらない」

 「瀬古さんはとにかく走っていた。35キロから競った時に相手にも伝わる」

 「毎日、自分の足に感謝する。練習が終わったら足に『きょうもありがとう』と話しかけて感謝する」

 「今日は今日しかない。だから、その一日を頑張る」

 神野のスマホには多くの「瀬古語録」がインプットされた。

 今回のニュージーランド合宿は、マラソン未経験ながら高い潜在能力が期待される神野と今年の箱根駅伝2区で区間賞を獲得した鈴木健吾(21)=神奈川大4年=が瀬古リーダーに抜てきされて参加。さらにマラソン経験3回で自己ベスト2時間10分30秒の実績を持つ木滑良(26)とともにマラソンに特化した練習を行った。木滑は3日前に一足早く帰国。この日は鈴木とともに24日ぶりに日本に帰ってきた。「鈴木君は本当に強い。これから強力なライバルになる」と神野が言えば、鈴木も「実業団選手の競技の取り組み方は勉強になることが多かった。有意義でした」と感謝した。2人は成田空港でガッチリを握手を交わし、互いの健闘を誓い合って、それぞれのチームへ帰った。

箱根駅伝
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