ケンブリッジの9秒98、追い風3メートル超えると「メリットあまりない」伊東強化委員長

2017年4月17日5時50分  スポーツ報知

 陸上の16年リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレー銀メダル、ケンブリッジ飛鳥(23)=ナイキ=が15日、米フロリダ州クレアモントで行われた競技会の100メートルに出場し、予選で5・1メートルの追い風参考ながら9秒98を出した。日本人が電気計時で9秒台で走ったのは、15年3月に9秒87(追い風3・3メートル)を出した桐生祥秀(21)=東洋大=以来2人目。プロ転向後初戦で、日本初公認9秒台達成へ自信を深めた。

 電気計時で日本歴代2人目の9秒台。一般的には「おっ」と人目を引く記録だが、手放しでは喜べない。100メートル日本記録保持者で、日本陸連の伊東浩司強化委員長は「追い風が3メートルを超えると、走りが制御できなくなる。今回は走るというより、押された感じでしょう。(追い風参考の)感覚が残るメリットはあまりない」と語った。風の助力が強すぎる中では、自分の走りをしたとはいえない。

 リオ五輪400メートルリレー銀で自信を得た日本勢は、100メートル個人種目での決勝進出を真剣に目指すようになっている。今回の“9秒台”で現場がぬか喜びしないのは、風の偶然に頼らず、どんな条件下でも9秒台を出せる力をつけるという確かな目標があるからだ。(陸上担当・細野 友司)

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