【世界陸上】ボルト故障…ラストランで転がり込んだ

2017年8月14日7時0分  スポーツ報知
  • 倒れ込みゴールを見つめるボルト(ロイター)
  • 脚を痛めたジャマイカのアンカーのボルト(左、ロイター)
  • レーンで1回転したボルト(ロイター)

 ◆世界陸上 第9日(12日、英ロンドン)

 【ロンドン13日=細野友司】12日の男子400メートルリレー決勝は多田修平(21)=関学大=、飯塚翔太(26)=ミズノ=、桐生祥秀(21)=東洋大=、藤光謙司(31)=ゼンリン=の日本が38秒04で銅メダルに輝いた。英国が37秒47で初優勝、米国が37秒52で2位。ジャマイカはウサイン・ボルト(30)が左脚を痛めて途中棄権し、現役生活を終えた。

 5連覇を狙うボルトの表情がゆがんだ。アンカーとして英国、米国に次ぐ3番手でバトンを受け、30メートルほど走ると左太もも裏がけいれん。歩くように50メートルほど進んだが、ゴール前10メートルで突っ伏した。予選後「決勝でも何をすべきか分かっている」と自信を示した人類最速の男は仲間の肩を借り、ゴールラインを越えた。車いすを制し会場を後にしたが会見はなし。代わりに自身のツイッターに「ありがとう。みんなに無限の愛を」とつづった。

 生まれながらに背骨が曲がる障害を抱え「長身スプリンターは大成しない」という先入観を打ち破った。多額の奨学金が望める米国の大学には進まず母国で力をつけた。故郷の村に診療所を寄付し、出身校に約130万ドル(約1億4000万円)やバスを寄贈。陸上界では、クリーンな選手の顔だった。今大会の会見では全体的に低調な記録とドーピング対策強化を結びつける質問に「非常に失礼だ」と怒りを見せた。

 ジャマイカの第1走者O・マクレオド(23)は「起きてしまったけがは仕方ない。ウサイン・ボルトの名は今後も語り継がれていく」と尊敬のまなざしを送った。7度目の世界陸上で5大会連続のリレー金メダルを逃しても、ボルトの功績は色あせない。

世界陸上
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