【世界柔道】混合団体初代王者に!フラフープで結束、試合直前に円陣で気合

2017年9月5日6時0分  スポーツ報知

 ◆世界柔道 最終日 ▽男女混合団体戦 日本6―0ブラジル(3日、ハンガリー・ブダペスト)

 2020年東京五輪の正式種目に決まった男女混合団体戦が行われ、日本が初代王者に輝いた。男女3人ずつの6人制団体戦で、世界選手権では初めて実施。初戦の2回戦から準決勝までの3試合をいずれも5―1で制し、ブラジルとの決勝は6―0と圧勝で参加21チームの頂点に立った。日本は今大会、男女14階級と混合団体戦で金8を含む13のメダルを獲得。個人戦の金メダル7個は、男女同時開催となった1987年以降では2位タイ(無差別級を除く)の多さだった。

 「チーム・ジャパン」の勝利だ。初めて実施された男女混合団体戦で、日本代表が躍動した。ブラジルとの決勝も圧巻だった。3連勝で王手をかけると、4人目で男子90キロ級の長沢が反則勝ちを収め、初代王者が決定。同階級は実績不足で個人戦は派遣を見送られた。悔しさを団体戦にぶつけた長沢は「自分の力を証明するため、勝つことだけを考えていた」と胸を張った。

 入念な準備が実った。通常は別々に行う男女の強化を、今大会前は合同でチームビルディング講習として実施。講習中は女子の増地克之監督(46)が「似ていると言われる」と「白鵬」、男子の井上康生監督(39)は名前の読み方を変えた「やすお」などニックネームで呼び合った。男女数人がチームに分かれ、指一本ずつを合わせてフラフープを持ち上げるメニューにも挑戦。「混合」に備えた強化を行い、結束を深めた。

 試合前日の計量後のミーティングでは選手、付き人、コーチ、スタッフ全員が一か所に集い、両監督から「個人のいろんな思いはあると思うが、団体戦で勝つためにまとまっていこう」と檄が飛んだ。試合直前には円陣で男子73キロ級金メダルの橋本が大声で気合を注入。これまでにない試みで一体感を高め、井上監督も「一つにまとまって戦った結果」と手応えをにじませた。

 本気度は選手起用にも表れた。4試合で登録された全11選手が出場。17歳の素根から最年長32歳の宇高まで、幅広い陣容で全員が白星を挙げた。総合力の高さを示す一方で、4人のメダリストを惜しげもなく投入。個人戦を終えたばかりで、満身創痍(そうい)の選手も少なくなかったが、女子70キロ級金メダルの新井は「腰を痛めて状態は最悪だったが、どうしても出たかった」と団体戦への強い思いを明かした。

 今後は東京五輪に向け、各国も強化に本腰を入れてくることが予想される。井上監督は「これが始まり」と表情を引き締め、増地監督も「井上監督とも話し合い、対策を継続してやっていきたい」。3年後も金メダルは譲らない。

 ◆一二三「もう先見てる」一夜明け会見

 個人戦で優勝した日本代表7人が4日、ブダペスト市内で記者会見した。男子66キロ級の阿部一二三(20)=日体大=は日本で自身の活躍が大きく報じられていることを喜びつつ、「もう先を見ている。(12月の)グランドスラム東京大会で勝ち、来年の世界選手権の出場権を取りたい」と次の目標を語った。同73キロ級の橋本は「大野(将平)との対決を楽しみにしてほしい」とリオ五輪王者を強く意識した。日本勢は5日に帰国予定。

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