柔道・田知本遥が引退 リオ「金」から1年「次を求める気持ちが湧いてこなかった」

2017年10月5日6時0分  スポーツ報知
  • 16年のリオ五輪で金メダルを獲得した田知本遥

 16年リオ五輪柔道女子70キロ級金メダルの田知本遥(27)=ALSOK=が4日、現役引退を明らかにした。全日本柔道連盟(全柔連)に強化指定辞退届を提出した。「柔道家として次を求める気持ちが湧いてこなかった」と気力の限界が主な理由だと明かし、10日に都内で会見を開く予定。今後はALSOKに所属しながら、今春進学した筑波大大学院で健康やスポーツ運営への知識を深めていくという。

 7位に終わった12年ロンドン五輪後に引退を考えたが、雪辱へ執念を燃やした。母校の東海大で男子部員に交じって稽古を行い、英国への武者修行も経験した。東海大男子柔道部の上水監督によると、試合の動画を何度も見返し苦手な状況を畳で何度も再現して克服したという。「ありとあらゆることをやった。あれ以上を求めるのは酷」と述懐する。

 「五輪では自分の全てをかけて畳に上がり、持てる力を全て畳の上に置いてくることができた」。リオ後は個人戦には出場せず、11月の講道館杯全日本体重別選手権での復帰が注目されたが、エントリー締め切りの4日に決断を下した。全日本選抜体重別選手権を3度制するなど、日本女子の中量級を長く牽引。全柔連の山下泰裕会長は「五輪という最高の舞台で自分の一番いい部分を出し切り『現役生活に悔いはない』と終われたのだと思う」と心中を察した。

 ◆田知本 遥(たちもと・はるか)1990年8月3日、富山県生まれ。27歳。7歳で柔道を始め小杉高、東海大で78キロ超級の姉、愛とともに活躍。12年ロンドン五輪7位。16年リオ五輪は柔道女子で唯一の金メダルを獲得した。全日本選抜体重別選手権優勝3回。得意は大外刈り。今春から筑波大大学院に進学した。167センチ。

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