カヌー禁止薬物混入問題、鈴木立件は「ハードルは高い」森弁護士が指摘

2018年1月11日7時30分  スポーツ報知

 カヌー・スプリントの禁止薬物混入問題をめぐり、石川県警は鈴木康大から任意で事情を聞くなど捜査を進める。明らかな健康被害や有形力の行使があれば、傷害や暴行の容疑で立件が可能になるが、専門家からは「ハードルは高い」との声が上がる。

 薬物は筋肉増強作用があるサプリメントだったとみられる。傷害容疑について、元裁判官の森炎弁護士は「嘔吐(おうと)を繰り返すなど健康被害の立証が必要になる」と指摘。また、薬物混入の行為は「有形力の行使」に該当しないとして、暴行容疑の適用にも否定的だ。

 被害者の小松正治は薬物混入のほか、競技用具の盗難被害についても県警に相談している。競争相手への「ねたみ」が動機となった可能性があるが、森弁護士は「刑事裁判では自分のものにしようとする『不法領得の意思』を柔軟に解釈する。窃盗容疑の適用は十分可能だ」とみる。刑事事件として立件は可能か。県警幹部は「小松選手の体に健康被害がないなら、傷害は難しいだろう。窃盗も動機面の解明が今後焦点となる」と話している。

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