“猫レスラー”文田がミキハウス入り 柔道の野村氏がゲキ

スポーツ報知
野村GM(右)から紹介されるレスリング・文田

 ミキハウスは、昨年のレスリング男子グレコローマン59キロ級世界王者・文田健一郎(22)=日体大=と春から所属契約を結ぶことを発表した。

 ミキハウス入りが発表された文田が偉大な先輩からゲキを飛ばされた。大阪市内で行われた新春祝賀会で、リオ五輪カヌースラローム男子カナディアンシングル銅メダルの羽根田卓也(30)ら所属選手と壇上あいさつに並ぶと、柔道で96年アトランタ、00年シドニー、04年アテネと五輪3大会連続金メダルの野村忠宏氏(43)から前方マイクの前に呼び寄せられた。同社のスポーツ部門GMを務める同氏から「頼もしい選手が入ってきた。この環境に幸せをかみしめ、目標を勝ち取ってほしい」とエールを送られると、その柔軟性と猫好きから“猫レスラー”と呼ばれる文田は恐縮し、猫のように丸くなった。

 さらに野村GMは階級について「(現役時代の)僕は60キロ、彼は59キロ。一度勝負しようかと思う」と独特の言い回しで文田に“野村超え”を期待!?。さらに恐縮した文田は祝賀会後、報道陣に「目標? いえ、野村さんはオーラが違う」と今は目標として名前を挙げることもしなかった。だが、同じ所属の縁を逃すつもりもない。「トレーニング法や減量法を聞いてみたい」とニヤリ。

 昨夏の世界選手権(パリ)で日本にグレコで34年ぶり金メダルをもたらした文田。「(勝ち続け)世界王者という立場で東京五輪を迎えたい。目標は東京での金メダル」。まずは6月、3連覇のかかる全日本選抜(東京)を控える。競技こそ違うが、国内外の大会を勝ち抜いて、一歩ずつ偉大な先輩に近づいていく。

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