瀬戸大也“北島杯”で世界新賞金100万円狙う「生活費かかっている」

スポーツ報知
北島康介杯の前日会見に出席した競泳の(左から)大橋悠依、瀬戸大也、中村克(カメラ・太田 倫)

 競泳の「北島康介杯2018東京都選手権」の前日会見が26日、都内の辰巳国際水泳場で行われ、大会委員長を務める、平泳ぎで五輪2大会連続2冠の北島康介氏(35)から世界新記録に100万円、日本新に10万円の賞金を出すことが発表された。

 北島氏の名前を冠してからは4回目の大会。国内大会では極めて異例の賞金レースになった。リオ五輪400メートル個人メドレー銅メダリストの瀬戸大也(23)=ANA=は、優佳夫人が6月に第1子を出産予定とあり、目の色を変えた。「自分自身、生活費もかかっている。日本新ではベビー用品くらいしか買えない(笑い)。世界新を出さないと」。400メートル個人メドレーなど、出場3種目でのボーナスゲットを誓った。

 昨年は200メートル平泳ぎで渡辺一平(早大)が世界新を出しており、再現の可能性は十分にある。北島氏は「(将来的には)東京五輪も踏まえ海外の選手も呼んで、注目が集まる大会にしたい。(記録を)出せば(賞金を)出します。出せなかったらダメです」と、選手のモチベーションをあおり立てた。(太田 倫)

 ◆競泳と賞金 国内の一般的な大会で賞金が出るケースはないが、世界を転戦するW杯などでは優勝者に1500ドル(約16万円)などが出るレースも。五輪や世界選手権などでメダルを取れば、日本オリンピック委員会から「報奨金」が贈られる。16年リオ五輪では金500万円、銀200万円、銅100万円。萩野公介は金、銀、銅メダルを獲得し合計800万円を手にした。

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