【七色コラム】ラグビー稲垣啓太、小平の「ゲタトレ」に刺激 応援・責任・プライドをプラスに

2018年2月11日14時30分  スポーツ報知
  • 昨年の10月、一本歯ゲタを履いてバランス感覚を鍛える小平奈緒

 今はプロップ体形(180センチ、115キロ)の僕ですが、新潟市(旧新津市)出身で、ラグビーを始める前、中学までは妙高高原などに毎年2、3回はスキーに行っていました。1998年の長野五輪も家族で見にいきました。今でも実家に(マスコットの)スノーレッツのお皿がありますね。

 僕は3人兄弟の末っ子。4歳上の長兄、3歳上の次兄と競って滑り、ネットに激突したりコース外に飛び出したりはしょっちゅう。一度、次兄が崖から落ちそうになったのはよく覚えています。僕も五輪で活躍したモーグルの上村愛子さんをマネてジャンプ台から飛んだんですが、見事に着地失敗。頭から落ちました(笑い)。最近はやってないですが、また機会があればやりたいです。でも、30センチのスキー靴って借りられますかね?

 スキーになじみがあるので、冬季競技は好きなんです。今回はフィギュアスケート、スピードスケートに注目しています。競技自体もですが、僕自身も1人の選手として、別競技の選手がどういうプロセスを踏んでいるのかにも興味がある。事前の特集を見るのが好きで、小平奈緒選手が一本歯のゲタを使うトレーニングはテレビで見ました。足腰の強さとバランスがすごい! 競技者目線で見ると、練習の意図が分かるので面白い。

 五輪に出る選手は競技を究めて、技術も自信もある。でも、いろんな重圧がかかると思います。個人競技の方はどんなメンタルで試合に臨むんでしょうね。僕は国際試合の前に国歌を歌うと、国を背負っているんだな、という感覚がふわっと湧いてきます。そう、プライドや責任。でも、そういう感情や応援は、プラスにもマイナスにも働く。

 15年ラグビーW杯の時、日本代表のエディー・ジョーンズ監督は「大会期間中に一定の割合でプレーを出し続けられる選手はいない。成長するか、萎縮してパフォーマンスが下がるかのどちらかだ」と言っていました。僕は成長できましたが、そうでなかった人もいた。能力を最大限出せるかは、見えない、プラスアルファの要素が影響するんじゃないかと思います。応援やプライドや責任。そういったものをプラスに変えて、うまく力を出し切ってほしいですね。

 ◆稲垣 啓太(いながき・けいた)1990年6月2日、新潟県生まれ。27歳。小学校時代は野球の全国大会に捕手で出場経験がある。新津中3年でラグビーを始め、新潟工―関東学院大―パナソニック。14年11月のルーマニア戦で日本代表デビューし、15年W杯を含み19キャップ。スーパーラグビーは15年はレベルズ、16年からサンウルブズに所属のプロップ。180センチ、115キロ。

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