14歳の“クライミング娘”森秋彩、史上2位年少記録で初V

2018年3月5日6時0分  スポーツ報知
  • 決勝で完登を目指しクライミングする森秋彩(カメラ・佐々木 清勝)
  • スポーツクライミングの競技

 ◆スポーツクライミング リード日本選手権(4日、埼玉・加須市民体育館)

 制限時間内に到達した高さを競う大会の決勝が行われ、女子は14歳の森秋彩が女王・野口啓代(28)=ともに茨城県連盟=の3連覇にストップをかけた。2007年尾上彩の11歳7か月に次ぐ史上2位の年少優勝。2020年東京五輪期待のクライミング娘は進化中だ。男子は昨季W杯年間総合3位の是永敬一郎(22)=埼玉県連盟=が初優勝した。

 1年前の悔しさを、最後の一手に込めた。森の手がしっかりとホールドをつかみ、ゴール地点にロープをかけた。1分を残し、決勝8選手中唯一の完登。「去年3位でずっと悔しい思いをしていたので、今年は絶対つかみたいと思った。今はすごくうれしい」。14歳は初々しく喜びを表現した。

 154センチ、38キロの体で13メートルの壁をスイスイと登っていった。「落ちることを恐れないで、最初から思い切りできた」。昨年大会の悔しさが原動力だった。自宅近くの15メートルの壁を週に3回、1~2時間登り続けた。最後は手に力が入らなくなり、落ちる。それが終了の合図だった。ボルダリングの練習量を増やし、ホールドに飛びつくパワーと瞬発力も磨いた。「この大会のために頑張ってきたので、練習の成果が出てうれしい」

 昨年の世界ユース選手権でリードのユースB(2002、03年生まれ)を制した実力者の最大目標は東京五輪。平昌五輪はテレビで見た。銅メダルのカーリング女子が印象に残っている。「おやつタイムがあって、あんなふうにリラックスして試合に臨めたらいいなと思った。今日はリラックスしてできた」。14歳のクライミング娘は笑顔だった。

 スポーツクライミングは五輪や世界選手権、W杯などシニア国際大会の出場資格が16歳以上。しばらくはユース大会で腕を磨くことになる。「プレッシャーはすごく感じるけど、今までと変わらずに精いっぱい登りたい。東京五輪は目標。3種目の複合大会に積極的に出て、準備していきたい」。ボルダリング、リード、スピード3種目の総合成績で争われる東京五輪へ、登り続ける。(高木 恵)

 ◆森 秋彩(もり・あい)2003年9月17日、横浜市生まれ。14歳。幼稚園時代はフットサル、小学1年時に父・正夫さんの影響で転居先の茨城・つくば市内で競技を始める。小学3年時の12年8月、14歳以下の国際大会「アルコ・ロックジュニア」(イタリア)7~9歳の部でスピード、ボルダリング、リードの3種目で優勝。天才少女として一躍脚光を浴びた。154センチ、38キロ。家族は両親と弟。

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