フィンスイミングで世界目指す青学の女子ホープ…山本ゆうじリポート

スポーツ報知
(左から)森琴音、山本ゆうじ、高津奈々

 フィンスイミング学生選手権が11日、町田市立室内プールで行われた。その模様を大会進行を務めた東京マラソンDJの山本ゆうじがリポートする。

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 フィン(足ヒレ)を使用したフィンスイミングの学生選手権が11日、町田市立室内プールで行われ、フィンスイミング界期待の青山学院で日本記録保持者の森琴音(3年)、高津奈々(今春から1年)の2人が、アプニア(無呼吸で泳ぐ)と、200mサーフィス(シュノーケル使用)で優勝し世界選手権派遣タイムをクリアし、それぞれ7月にセルビアで行われる学生世界選手権に出場を決めた。

 「昨年までは、わたし一人のエントリーだったんです。今年は二人、しかも代表取れてうれしい」(森)

 「念願の国内の学生選手権に出場し、しかも世界選手権への切符を手にし最高です」(高津)

 「2人ともレース前半は良いんですが、後半に弱い。そこを強化したい。フィンスイミングは同好会で運動部ではないので学内のプール練習ができない環境ですが頑張ります。」(森)

 2007年から“水中スポーツのオリンピック”と称される「CMASワールドゲームズ」が開かれ世界中にフィンスポーツが広がった。

 勢力的に見ると、ロシア、ドイツなどのヨーロッパ勢に加え韓国が常に上位に顔を出す。

 「まず、韓国が目標です。欧米の選手も含め皆スイムの後半が強い。そこが日本の課題」(森)

 実際に会場で進行DJをしているとその早さに驚く。特にアプニアは水面に顔を出さないためフィニッシュまでトップが分からないドキドキ感がある。

 競泳とはまた別のスピード感が味わえるフィンスイミング。前述のように選手を取り巻く環境はまだまだ十分ではないが、世界に向けて頑張っている選手がいることをもっと多くの人に知って欲しい。(Sports DJ 山本ゆうじ)

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