日本4連覇達成!川井「栄監督は喜んでくれてると思う」

スポーツ報知
4連覇を果たした日本代表チームは、金メダルを手に満面の笑み

◆レスリング女子 国別対抗戦・W杯最終日(18日、高崎アリーナ)

 日本が決勝で中国に6―4で競り勝って4連覇を達成。今大会には出場していない五輪4連覇の伊調馨(33)=ALSOK=を巡る栄和人強化本部長のパワハラ告発状問題の逆風の中、一枚岩の団結力を見せつけた。10階級の代表が対戦する方式で争い、第1試合で50キロ級の入江ゆき(25)=自衛隊=が、リオ五輪銅の孫亜楠に無失点のテクニカルフォール勝ちで勢いをつけた。

 優勝トロフィーを受けると恒例の監督胴上げが始まった。3度宙を舞ったのは不在の栄氏に代わり、チームをまとめた笹山秀雄代行監督(50)だ。パワハラ騒動の逆風の中で「絶対負けられない」苦境を乗り越え、代行監督は「ホッとしている」と胸をなでおろした。

 日本の勝利を決定づけたのは7番手の65キロ級で出場した栄氏の教え子、源平彩南(21)=至学館大=。1―3の絶体絶命から残り10秒で大逆転勝ち。初日に左肩を負傷し決勝戦を見送った土性沙羅(23)=東新住建=に代わり、チームを束ねたリオ五輪金の川井梨紗子(23)=ジャパンビバレッジ=は「ここには(栄)監督はいなかったけど、近くにいると思っている。喜んでくれてると思う」と話すと笑顔がはじけた。

 テレビ解説として来場した五輪3連覇の吉田沙保里(35)=至学館大職=も言葉少なに「良かったです」と喜んだ。心身衰弱で愛知県内の自宅で療養中の恩師へ「報告をするのか」と報道陣に問われると「帰ってから」と話すにとどめた。(小河原 俊哉)

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