日本最速男・設楽悠、川内と直接対決「負ける気がしない」

スポーツ報知
日本新記録を樹立した1億円のパネルを手にする設楽悠太

 実業団マラソン特別強化プロジェクト「プロジェクト エクシード」の表彰式が17日、都内で行われ、2月の東京で2時間6分11秒の日本新記録を樹立した設楽悠太(26)=ホンダ=、2時間6分54秒で日本歴代4位となった井上大仁(25)=MHPS=らが出席。ボストン・マラソンで瀬古利彦以来31年ぶりの優勝を果たした川内優輝(31)=埼玉県庁=について、5月13日の仙台国際ハーフで直接対決する設楽悠は「負ける気がしない。ハーフも日本記録保持者だし、譲れません」と宣戦布告した。

 川内と同じ埼玉県出身。「同郷の選手として素晴らしいこと」とリスペクトする一方、勝負にこだわる男はあくまで強気だった。「同じ舞台で戦いたい。今季は9月のベルリンに出場して、12月の福岡、来年3月の東京と予定している。どこかに川内さんも出てくれたら」とハーフのみならず、フルでの直接対決も熱望した。

 8月のアジア大会代表に内定している井上は「悪条件の中でこれだけの走りができるのは強い気持ちがあるから。姿勢や心意気を学ばないといけない」。世界最高峰といわれるワールド・マラソン・メジャーズでの日本人初優勝に、メンタル面で刺激を受けた。

 設楽悠や井上をはじめ、米国を拠点に活動する大迫傑(26)=ナイキ・オレゴンプロジェクト=ら若手が台頭しつつある男子マラソン界。代表引退を宣言したベテランの快走が、起爆剤になるかもしれない。(太田 涼)

 ◆81&87年にV瀬古氏も祝福

 81、87年大会を制し、現在は日本陸連のマラソン強化戦略プロジェクトリーダーを務める瀬古氏は「びっくりした。まさか勝つとは。ボストンには超一流の選手も出てるし、勝つのは大変なこと。東京五輪に向け、新しいマラソンの時代になってきた」と祝福した。川内自身は昨年限りで日本代表の第一線から退いたが、東京五輪代表選考のMGCレース(19年秋)の出場権は保持している。

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